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どうにも使いづらい制度だが、SIMロックフリー義務化が開始されてから意義を持ち始めるだろう。SIMロックのかかっていない端末さえ持っていれば、通信サービスを気軽に乗り換えられるようになるからだ。すなわち、どの事業者の通信サービスを利用するかを8日間試して判断できるのだ。
もちろん、2年縛りの話からもわかるように、キャリアとしては即座に解約されてはたまったものではない。例えば、端末をNTTドコモで購入し、即座に解約してKDDI(au)で試し、気に入らないからソフトバンクモバイルに乗り換える、という使い方も理屈では可能になるわけだが、実際にはなんらかの制限が発生するとみられる。
海外の動向などから考えられるのは、数カ月程度のSIMロック解除の拒否期間が設定されることだ。また、長期利用を前提とした大きな割引を受けられなくなる可能性もある。
一方で、「今まで通りのサービスを継続してほしい」「SIMロック解除になど興味はない」という利用客にも対応するため、ロック解除の有無や利用期間について細かく定めたプランが登場し、料金体系がより複雑化する可能性もある。損をしないで使い続けるために、自分の契約タイミングや新しい制度について注意を払っておく必要がありそうだ。
(文=エースラッシュ)
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