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先日、NHKのローカルニュースで、ディスカウントストア「ドン・キホーテ」の取り組みを紹介していた。従来、商品陳列は営業時間内に行っていたが、業務見直しにより「早朝2時間勤務」の高齢者が開店前に行えるようにしたのだ。
ドン・キホーテでは、これによって業務の効率化が進んだという。例えば、1日3時間で週3~4日の勤務でも、年金生活者にとっては経済的に余裕が生まれるのはもちろん、社会参加できるメリットがある。
話は政府の骨太の方針に戻るが、そもそも、「人口1億人維持」にこだわる必要があるのだろうか。人口5900万人のイタリアも6600万人のフランスも、十分に大国だ。
今の日本の産業構造は、工業立国として高度経済成長を目指した戦後とは大きく変わっている。田中康夫氏は「量の維持から質の充実へ。人口6000万人台の規模で持続可能な日本を目指すべきだ」と主張している。ちなみに、大国ロシアに打ち勝った日露戦争当時、日本の人口は4700万人だったそうだ。
(文=横山渉/ジャーナリスト)
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