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リカバリービジネスは勝ち組業界?
中村太一社長
リカバリー市場をさらに活性化させる中で、疲れに敏感なミドル世代、シニア世代をどう取り込んでいくのか。中村氏は、今後の事業戦略をこう語る。
「最近、リカバリー関連商品への注目度が高まり、まさにリカバリー元年といった機運が高まっています。伊勢丹、三越、高島屋など大手百貨店に特設コーナーが設置され、弊社製品も販売中です。小田急ハルクにはショップインショップをオープン。弊社のスタッフを常時置き、お客様の対応に当たっています。商品アイテムも増えてきたので、今後は大都市圏を中心にエリアごとに直営の店舗の展開を考えています」
さらに、東京五輪に向けてリカバリー関連市場は拡大するとみている。
「大手スポーツアパレルも続々と参入していますし、フィットネスジムでも疲労回復に特化したプログラムを開発しているところがあります。日本政策投資銀行が作成した国内スポーツ総生産の試算によると、15年の12.1兆円から20年には13.1兆円に拡大するとみられています。少子高齢化の中で稀有な市場です。20年を見据え、リカバリーのパイオニアとして積極果敢に取り組んでいきたいですね。
具体的には、アスリートとのスポンサー契約です。「世界水泳ロシア・カザン2015」の金メダリスト、マルコ・コッホ選手(ドイツ)をはじめ、トライアスロンのチームケンズやサッカーJ3のFC町田ゼルビアに商品の提供を通じて選手をサポートしています」(同)
少子高齢化が進む中での数少ない勝ち組業界と目されるだけに、その動向から目が離せない。
(文=編集部)
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