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これらを詳しく分析した結果、被害の77~90%は、巣箱を置いた場所(蜂場)の周辺で水稲が栽培されている状況下で発生し、80~85%の被害は、水稲のカメムシ防除が行われる時期(水稲の開花直前から開花後2週間程度の時期)に発生していることが明らかになった。さらに、57~67%は、被害の発生直前に水稲のカメムシ防除に使用される殺虫剤が、蜂場の周辺の水稲に散布されていたことがわかった。
つまり、ミツバチを大量死に追いやっていたのは、カメムシだった。カメムシを駆除するために散布した殺虫剤が、結果的にミツバチの大量死を招いたのだ。農水省はミツバチに対する毒性が強い殺虫剤には農薬の容器のラベルに、蜜蜂に関する注意事項を付すことを義務付け、さらには蜂場の周辺の農家に対して、注意を呼び掛けている。
カメムシとミツバチのなんとも奇妙な関係である。
(文=鷲尾香一/ジャーナリスト)
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