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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

口利き疑惑の片山さつき大臣に囁かれるパワハラ問題…秘書が働きたくない事務所トップ3入り

文=神澤志万/国会議員秘書

 まず、お金の受け渡し方法が違います。甘利議員の事件では、秘書を通して何度か現金で渡したとされており、そのうちの一度は大臣室で甘利大臣に直接茶封筒で渡したそうです。

 一方で、XさんはNさんの事務所の口座に振り込んでおり、その100万円が片山議員に渡ったかどうかの証拠が出てきていません。それに、正直言って、これはどの議員事務所にも依頼がありそうな案件です。おそらく、これではあっせん利得処罰法違反に問うことは難しいと思います。

 一部には「片山大臣の辞任は不可避」との見方もありますが、それも難しいと思います。おそらく、官邸も自民党も静観の構えでしょう。

「秘書が働きたくない議員事務所」トップ3

 今回の報道を受けて、永田町の秘書たちは「さすが片山大臣。国税に圧力をかけられるなんて、元財務省主計局のキャリアでないとできないよね」「俺も同じようなことを頼まれて国税に連絡したことあるけど、相手にされなかったよ」「今時、こういうことで力にはなれないよね。お金だけもらおうと思ったんだろうね」などと語り合っています。

 ちなみに、名刺に「秘書・行政書士」「秘書・税理士」「秘書・弁護士」などと刷っている秘書もいますが、総じて永田町での評判はよくありません。政策秘書の中にも、それらの資格を持っている人もいますが、ほとんどの人は誇示しないのです。国会議員の秘書として仕事する上で、自己アピールをする必要がないからです。もし、みなさんがそのような名刺を出す秘書に出会ったら、あまり信用してお付き合いしないことをおすすめします。

 一方で、永田町で長い間ささやかれているのが、片山大臣のパワハラ問題です。「国会議員要覧」の公設秘書欄を見ても、片山事務所の秘書の名前はほぼ毎回(発行は年2回)変わっていることからも、秘書に対する扱いが想像できるのではないでしょうか。

 片山事務所は、永田町で「働きたくない事務所」のトップ3に常に入っています。そのため優秀な秘書は寄り付かず、ベテランの秘書もいません。そのため、先日の大臣就任の際の認証式でもドレスの準備ができていなくて、ドタバタを演じてしまったわけです。

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg

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