(「Wikipedia」より)
・「東急輸送者数1.8%増」 東横線直通運転で渡辺常務 ー 東京新聞(3月5日)
東急電鉄常務の渡辺功氏に直撃した本記事。渡辺氏によれば、直通運転の開始によって東横線の輸送人数は1.8%の増加が見込まれている。
また、直通運転開始と連動して、渋谷の街にも変化が起こる。東急グループやJR東日本では、2027年度までに駅周辺に大型複合ビルを5棟建築する計画。渡辺氏によれば「(ヒカリエのような)立体複合ビルにより街全体の魅力を高める」と、同施設に続いて、渋谷のさらなるブランド価値向上を目指すという。
だが、直通運転によって渋谷から新宿・池袋などの別の繁華街に人が流れてしまう可能性も否めない。この懸念に対しては「海外を含めた広域から集客し、全体のパイを大きくすることが重要だ」と、人の奪い合いではなく共存共栄を図っていく方針だ。
・副都心線東横線の相互直通運転開始で変わる人の流れ ー エコノミックニュース(3月8日)
今月6日、新宿三丁目に伊勢丹新宿本店がグランドオープンした。およそ100億円を投じて行われたこのリニューアル。「ビックロ」「H&M」「マルイ」などの商業施設が立ち並ぶ新宿三丁目の顔となる伊勢丹本店の本格再起動は、ショッピングの勢力図をまたひとつ書き換えることになる。
直通運転開始で期待される、東横線ユーザーの新宿三丁目への流入。本命・伊勢丹の登場に、池袋・渋谷などの百貨店でも新たな対抗策を打ち出してくることが予想される。「競争から生まれる新しいエネルギーによって、それぞれの街が個性を持ったさらなる魅力的なスポットへと成長していく大きなきっかけにもなりそうだ」と、期待を寄せる本記事。この競争を勝ち抜くのは、いったいどの街なのだろうか?
・東横・副都心線直通まであと3週間 止まない「乗り換え面倒、断固反対」の声 ー J-CASTニュース(2月25日)
デベロッパーや鉄道企業、そしてもちろん一般利用者からの期待が高まる東横・副都心線の直通運転だが、一方でこれに反対する声もみられる。東横線改札口が地上2階から地下3階になることで、東横線からJR線や井の頭線などへの乗り換えは不便になる。別の路線に乗り換えるための混乱は、直通運転開始後、しばらく覚悟しなければならないだろう。
では、予想される利用者の混乱に対して、東急電鉄はどのような対策を講じているのだろうか?
現在、同社では利用客に対して「東横線・副都心線ご利用ハンドブック」を計20万部配布しているほか、公式サイトにも同じ内容を掲載し、乗り換えのための動線を周知することに注力している。また、ラッシュ時間前に通勤特急、急行を増発することでオフピーク通勤を促進。利用者の自主的な行動によって、混乱を避ける狙いだ。
駅構内などにおける混雑緩和の根本的な問題解決をする予定はなく、利用者は各自の判断で対応しなければならない。
・副都心線・東横線の直通運転、不安感中心の報道に対して一言 ー ニューズウィーク日本版(2月27日)
各報道で「乗り換え時の混乱」「西武池袋線や東武東上線のダイヤの乱れが東横線にまで波及する」といった不安の声があがっている現状に対し、本記事は直通運転の「大前提」に目を向けるべきだとする。
この「大前提」とは、山手線渋谷-新宿間の乗車人員を分散させること。そもそも、東横線の直通運転開始は、現在輸送力が限界に近いこの区間の混雑率緩和を目的として計画された。
そのために鉄道各社は、東京メトロ各駅での乗り換えを推奨し、渋谷駅乗り換えからのルート変更を促すことで混乱回避を図らねばならない。また、ダイヤの乱れについては、新宿三丁目での折り返しダイヤを相当数組むことで、大幅な輸送力減少のリスクを軽減している。
だが、各鉄道会社では、輸送人数の向上のため、横浜や秩父などへの観光PRに躍起。本当に伝えるべきは観光情報ではなく、推奨乗り換えルートなのではないかと、本記事は結んでいる。
(文=萩原雄太/かもめマシーン)