やる気がないダメ部下に、必ずやる気を出させる簡単な方法

　もうひとつ、ポイントがあります。それは、部下に指示を出すときは“常に”期待をかけることです。ピグマリオン効果が効果的と知っても、多くの人は時間が経つにつれて次第に期待をかけることを忘れていきます。それに伴い、部下のやる気はなくなっていきます。

　これを防ぐために、“常に”期待をかけることが必要です。空気を吸うことが当たり前のように、「期待しているよ」と言うことが当たり前になるようにするのです。部下に何かを指示するときは常に「期待しているよ」と添えるようにします。毎回必ず「期待しているよ」の一言を添えると心に誓ってください。それが習慣となれば、期待をかけることが当たり前になります。しかも、当たり前のように期待をかけることになるので、さらっと言うことができ、言葉の真実味が増していきます。

　部下に期待をかけることが習慣化すると、目に見えるかたちで部下のやる気が引き出されていきます。部下に期待をかけましょう。そうすれば部下のやる気は劇的に高まります。
（文＝佐藤昌司／店舗経営コンサルタント）

●佐藤昌司　店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。