2019年末、1000回にわたってウェブで連載された4コママンガが完結しました。タイトルは「いたずらオウムの生活雑記」。タイハクオウムの「ろうくん」とその飼い主の日常を描いた漫画です。
その単行本の第5弾が昨年12月に出版された『いたずらオウムの生活雑記2019』(ろう飼い主著、一迅社刊)です。マイナビニュースで大人気連載に描きおろしを加えた本作は、とても刺激的な一冊。
■なぜオウムは停電に驚いた?
突然の停電で家の中が真っ暗になってしまったときのこと。ろうくんを心配した飼い主さんはオウム部屋へと駆け付けます。
すると、そこには無言のまま体を細くするろうくんの姿が! かなり驚いている様子です。
明るくしてあげるために普段ろうくんがおもちゃにして遊んでいるライトを近づけると、光に驚いてさらに怖がらせてしまいました。慣れたものでも暗い中で見ると違って見えてしまうようです。
その後、通電し、明るくなった室内。しかしろうくんのご機嫌は悪くなるばかり。物をつついて激しくやつあたり。この怒りはどうやら飼い主さんに対して向かっている様子です。停電は飼い主さんのせいではないのですが……。
そこで飼い主さんは気づきました。
「いつも照明消してるの飼い主だ…!!つけてるのも飼い主!!!」
さっきの停電は飼い主が照明を消したせいだと日ごろの学習から導きだして、いやがらせをされたと勘違いして怒っているのでは。とんだ冤罪ですが、「あ~!なるほど!」「これは誤解されても仕方ない」と納得の様子の飼い主さん。
頭がよく感情をストレートにぶつけてくるオウムだからこそ起こった事件でした。
じつはこの記事の筆者も鳥を飼っているのですが、鳥がよく眠れるように、夜ケージにカバーをかけてあげようとすると「まだ寝たくない!」と抗議してくる様子などがろうくんと同じで、読んでいてとても微笑ましい気持ちになりました。
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鳥飼いさんは絶対に共感できる、ちょっと理不尽だけど愛しい鳥との日常。「あるある」とおもわず頷いてしまいます。鳥を飼っていなかったとしても、その魅力にハマってしまうこと間違いなしの一冊です。
(ハチマル/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。