トヨタ車を世界に広めた男から学ぶ、新天地でビジネスを拡大できる会社、できない会社


――インドに行ってからはいかがでしたか?

岡部: 常にインド人の価値観を知ろうとしていた気がしますね。インド人と日本人では、「車を買う」ということの意味がまったく異なります。

 僕がインド人の家に行って、どんな車を好むのかというヒアリングをしていると、その家の子どもたちが寄ってきて「お父さん、車を買うの?それならお小遣いはいらないから、車を買うお金にしてほしい」という。

 日本人にとって車とは単に乗り物でしょうが、インドの人にとって、「車を買うこと」は「夢を買うこと」なんです。そういう価値観やライフスタイルを把握するところは、何よりも大事にしていました。

――新興国に進出するとなると、競合相手はどこになるのでしょうか。

岡部: インドの場合はスズキです。スズキは古くからインドで生産販売をしていて、まだトヨタが真っ向から競争しても勝てません。これからですね。

 中近東だと事情は違って、現地生産している日本のメーカーはなくて、もっぱら完成車を輸出する形なので、こちらではトヨタがリードしています。

(後編に続く。10月14日15時に更新)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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