今さら聞けない「ロシアゲート」の基礎、世論誘導の応酬から真実を読み取る方法
新刊JP
そして本書によると、ロシアが取り込んだアメリカ人は、フリンだけではなかったのだ。
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スティール自身が「諜報は白でも黒でもない、ぼんやりとした世界」と語るように、「スティール報告」の信ぴょう性への評価は必ずしも定まったものではない(ヒラリー陣営が作らせた虚偽報告とする意見もある)。この件の報道は、トランプを守ろうとする側と糾弾する側の世論誘導の応酬の様相であり、真相を正しく認識するのはかなり難しい。
しかし、ハーディングの綿密な取材とそこで得た事実の積み上げは、「ロシア疑惑」をさまざまな側面から照らし出す。一読すれば、世界をざわめかせる21世紀最大のスキャンダルの構図が見えてくるはずだ。(新刊JP編集部/山田洋介)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。