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世の中には、給料などへの不満を口にする社会人も多い。しかし、それは「目に見えない報酬」を得ていることに気づけないからだ。どれだけ「目に見えない報酬」に目を向けられるかが、仕事に向き合う姿勢としては欠かせないだろう。
■夢や目標は「決める」だけでなく「狙う」
今なお、メジャーリーグで活躍するイチローが、小学校のときの作文に「一流のプロ野球選手になる」と書いていたことはよく知られている。この決意を引き合いに夢や目標を持つ大切さを説く人は多い。しかし、著者は、むしろこの作文の続きの方が重要だと述べる。
その作文の続きとは次のようなものだ。
「小学3年生のときから今までは、1年365日中360日は激しい練習をしています。だから、1週間で友だちと遊べる時間は5、6時間です。そんなに練習をやっているのだから必ずプロ野球選手になれると思います」(P49より引用)
イチローは小学生にして、「これをすればこうなる」「こうなればこんな結果が出る」と仮説を立てて、「狙って」行動してきたのだ。
トップセールスマンになる、家庭と仕事を両立させる、どこに行っても通用する技術者になるなど、人それぞれ夢や目標はあるだろう。そうした夢や目標が「決まって」いるなら、どうすればそれを達成できるかを「狙って」行動することも欠かしてはいけない。
まだ夢や目標を持てていなくても問題ない。期日を決めて、夢や目標を持つこと自体を目標にし、それを具体的なイメージとして「狙う」のだ。
漫然と仕事をしていると、毎日が退屈なルーティンになり、いつかは仕事が辛く、イヤなものになってしまう。まだまだ若手の社会人なら早い段階で、ベテランビジネスパーソンや経営者なら気を引き締め直す意味でも、「仕事」が自分に与えてくれるものや「仕事との向き合い方」を確認することが大切だろう。
(ライター/大村佑介)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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