テレ朝の“マズい”グッズ売り場の売上拡大策を考える 商品陳列、顧客の視線…
これだと、床と置き場しか見られません。また、下の陳列が子供向けになっているかというと、そのように感じられませんでした。
(3)ウィンドウディスプレイが効果的になされていません。
これ、見づらいかもしれません。ウィンドウの様子です。Tシャツがいくつか無造作に並べられています。外から目に付くように並べられていません。本来は、最も店のウリになる商品を、さらにその商品のウリを強調せねばならないところを、です。
六本木ヒルズに来た人は、テレビ朝日を眺めます。そのとき、ウィンドウに魅力的な商品があれば、もっと集客できるでしょう。
この意味からもテレ朝ショップは、商品陳列の改善によって売上高の向上が見込まれるはずです。
(文=坂口孝則/購買・調達コンサルタント、未来調達研究所株式会社取締役)
追伸1)
ちなみに、このテレ朝ショップでおそらく私はこれまで1万円以上を費やしています(そのほとんどはドラえもんグッズ)。ドラえもんファンの私にとって、陳列など「関係ねえ」ものであります。しかしながら、ドラえもんを愛する者のひとりとして、そしてバイヤーのひとりとして、さらに売上拡大のために、愛をこめて記しました。
追伸2)
店内「撮影禁止」とのことで、すべて店外から撮影しました。おそらく、この解釈は正しいと思います。写真撮影の隣で警備員さんがいらっしゃいましたし、店員さんは笑顔で話しかけてさえくれました。愛をこめて。●坂口孝則(さかぐち・たかのり)
関西の某国立大学卒業後、携帯電話メーカーへ。購買部に配属される。バイヤーとして担当したのは200社以上。株式会社アジルアソシエイツ取締役、未来調達研究所取締役(現職)。バイヤー同士の情報交換ができる場、購買ネットワーク会発起人。「ほんとうの調達・購買・資材理論」主宰。メルマガ「世界一のバイヤーになってみろ!!」代表執筆者。コスト削減のコンサルタント、調達業務研究家。物流コンサルタント。