「やり遂げるのは意思の力」はウソ! 最新研究が突き止めた自己変革を妨げる免疫機能
人間の体にはウイルスなどの外敵から身を守る免疫機能があるが、過剰反応をおこすとアレルギーとなるように、「変化」にも心理的な防御機能が働いていることがあり、それを明らかにするのが「免疫マップ」の真髄だ。
本書はこのように、免疫マップを用いて様々な人や組織を事例として挙げながら、私たちが本質的な行動変容を起こすためのヒントを与えてくれている。
■人間の脳は何歳になっても成長できる
また、本書は「大人になると脳の成長は止まる」という古い常識が誤りだったという科学的理解を出発点としている。人は何歳になっても知性のレベルを高め、成長し続けることが可能なのだ。これは「どうせ人は大して変われない」と心のどこかで思ってしまいがちな私たちにとって、明るい示唆のように思える。
本書にはダイエットの例だけでなく、権限委譲ができないチームリーダーや、感情をコントロールしたいキャリアウーマン、そして大企業の取締役会からプロジェクトチームまで、著者たちが関わった多岐にわたる事例が紹介され、実際に行動に移すためのプロセスも示されている。
「今度こそ自分を変えたい」と思う人はぜひ試してみてはいかがだろうか。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。