(ソフトバンククリエイティブ)
【座談会参加者】
Aさん…30代男性/企画営業 中途採用で現職。
Bさん…30代女性/システム開発関連会社を転々としている。現在は関連会社に戻り勤務。
Cさん…20代男性/法人営業 新卒で入社し、5年で退社。会社立ち上げ準備中。
──今回はソフトバンク社内の知られざる実情について、伺いたいと思います。まずは企業風土からということで、どんな社員が多いんですか?
A「やっぱり孫社長の経営理念【1】や行動にあこがれて入社する人が多いですね。良くも悪くもベンチャー気質を持った社員が多くなるし、2〜3年で辞めていく人もいます。あとは意外と素朴に、社が掲げている『日本をよりよい社会にしよう』という使命感を持っている人も、少なくありません」
B「私が出向していたSBI損保のシステム部は、5年在籍している女性社員が”お局様”扱いでした。グループ内 の企業を転々としている人が多くて、だいたい5年周期くらいで、似たような職種に応募するんです。少なくとも、同じ場所に長居するのはよくない、という風潮がありましたね」
C「ソフトバンクの理念に『考える前に動く』というのがあるんです。行動力と向上心のある、成長志向の人が目立ちますが、そのぶん考える時間が少なく、企画がボツになることも多い気がします」
──離職率【2】が高い、という話もききますが……?
C「どちらかと言うと、最初から”孫社長の経営スキルを吸収して、自分で旗を立ててやろう”と考えて入社する人が多いですからね」
A「能力のある人が中途採用で入ってきて、腰掛け的に2~3年勤務する、みたいなことも少なくないですね。ソフトバンクでの勤務歴は、特に独立起業するときに、ブランドとして悪くないキャリアになるでしょうから」
B「あと、昔の広告マンみたいに、調子のいい人が多い気がしますね。変にプライドが高くて、赤坂や六本木を”オレの街だ”と言わんばかりに大きな顔で歩いていたり。この取材の人集めも、大変だったんじゃないですか? 返事だけよくて、それ以降、全然連絡を寄越さない人もいそうだし(笑)」
──その通りです(苦笑)。実はオファー時には「やりましょう!」と景気のいい回答を頂いたのに、その後連絡が途絶える……という人が数名いました。かつての広告マン的なイメージというのは、言い得て妙かもしれませんね。人材の流出が大変そうですけど、採用試験は厳しいんですか?