ソフトバンク社員が語る社内事情と、悲痛な叫び～孫社長の朝令暮改にうんざり…

【1】ソフトバンクの経営理念
数々の雑誌やテレビ番組などで特集されるように孫社長の”名言”は、経営理念にも生きている。有名な「情報革命で人々を幸せに」など、時に「大言壮語」と 言われるが、一方で、「夢」や「人々の幸せ」「自己実現」などのフレーズを用いた情熱的な理念は、ビジネス誌などでは好意的に受け取られることが多い。同 社のウェブサイトを見ると、企業のビジョンの項目への力の入れようがわかる。

【2】離職率
かつては、離職率が高いといわれ、ブラック企業のイメージにもつながっていた同社。2012年度の新卒採用で、グループ全体で2400人の雇用を生み出す と発表した際に、孫社長がツイッターで「入社3年後の社員定着率は90％以上の実績です」とつぶやくなど、状況の改善に取り組んでいる模様。ただし、入社後3年とは短期すぎて、微妙なところだが。

【3】松本徹三元副社長の炎上騒動
SBM元副社長の松本徹三氏が、11年02月21日にブログで「ツイッターの2チャンネル化は防止出来るか」（原文ママ）というエントリーを投稿。「ツイッターが『便所の落書き』のようになれば、その為にツイッターを忌避する人達も多くなるだろう」と書いたことから、2ちゃんねるなどで炎上した。

【4】『ソフトバンク新30年ビジョン』
10年6月に孫社長が発表した中長期的なビジョンのこと。10年に創業30年を迎えた同社の、次の30年を見据えた理念とビジョンや戦略などが盛り込まれ ている。具体的には、30年後に世界の企業トップ10に入り、時価総額200兆円規模になるという目標を発表。さらに、現在約200社以上あるグループ会 社を、30年後には5000社に拡大したいと語った。

【5】後継者発掘・育成機関『ソフトバンクアカデミア』
IT系のライターなどの間でも、あれだけカリスマ性のある社長の跡を継げる人間などいないと、わりと本気で心配されていたりする。孫社長自身も「60歳で 引退」すると公言しているが、あと約5年で跡継ぎは決まるのか…？　一説によると後継者探しよりも、単なる経営者予備校のようになってるとか。ただし、必ず孫社長に会えるので、ファンにはうれしいかも。

＜目次＞
（1）なぜ、いまソフトバンクと孫正義なのか？
（2）ソフトバンクのサービスとプロダクトの戦略
（3）補助金頼みの太陽光ビジネスとSBエナジー
（4）文化人・財界人が語る孫正義の功罪