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SBI債、マネックス債は口座保有が必須

ボーナス貯蓄、個人向け社債で確実にトクする方法

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「マネックス証券HP」より
 ボーナスシーズンがやって来た。日本経済は依然としてデフレ状態が続き、右肩上がりの経済成長も給料のアップも望みにくい中、ボーナスを堅実に貯蓄に回すという人も多いだろう。そんな人にお薦めしたい、ちょっとマニアックな金融商品が社債だ。

 社債とは一般企業が発行する債券のこと。簡単にいえば、企業が資金の借り入れを行う際に発行する借用証書である。国が発行する債券は国債、会社が発行する債券が社債になる。社債には、金融機関や一般企業だけが購入できるもののほかに、一般の個人が購入できる「個人向け社債」というものが存在する。社債は一般企業が発行するものだけに、信用度は国債に劣る。しかし、その分利率(=利息)は国債よりも高くなる。そのため、個人投資家の注目度も高くなっているのだ。

 中でも、ソフトバンク系の金融グループ会社である、SBIホールディングスが発行するSBI債は人気があり、毎回すぐに売り切れてしまうほど。あまりの人気ぶりに、現在は抽選制となっている。これまでSBI債は23回発行されており、昨年12月に発行された直近の23回債の利率は1.66%(税引き前)で、満期までの期間は1年間。10万円以上10万円単位で購入できるため、資産運用のビギナーでも購入しやすくなっている。

 1年物の金融商品というと、銀行の定期預金が代表的だが、現在メガバンクの金利は0.025%ほど。これは、昨年12月とほぼ同じ水準だ。また、メガバンクのインターネット専用支店や、ネット専業銀行の1年物定期預金金利でも0.5%近辺が上限といえる。いかにSBI債の利率1.66%が高いかがわかるだろう。ちなみに、現在販売中の「個人向け復興国債 第25回債」は、満期3年で利率は0.07%しかない。

 SBI債の1年物は、今年になってからまだ発行されていない。1月に期間3年の第4回無担保社債が発行されただけである。1口100万円にもかかわらず、2.16%という高利回りだったため、即時に売り切れた。1年物は、これまでに年2〜4回程度発行されてきた実績がある。そこで、ボーナスシーズンということもあり、金融市場では「そろそろか」と予想されているのだ。

傘下の証券会社に口座を持っていることが条件

 23回債の場合、抽選の申込期間は2日間しかなかった。抽選に申し込むためには、SBI証券に口座を開設していることが条件となる。したがって、発行することがわかっても、口座を開設していないと、抽選に参加できないという事態が起こる可能性が高い。興味のある人は、事前の準備が必要だ。

 また、SBI債と同じくらい人気があるのが、やはり金融グループ会社のマネックスグループが発行する「マネックス債」である。これまで24回発行されており、最後の24回債は2010年7月に販売された。利率は1.10%で満期は1年。購入単位は1万円以上1万円単位と、お小遣いで買える設定だった。以後、ほぼ2年間新規発行が行われていないが、この7月に25回債が発行される可能性はある。マネックス債も、購入するには、マネックスグループ傘下のマネックス証券に口座を開設していることが条件となる。

 このように、SBI債にしてもマネックス債にしても、傘下の証券会社の口座数を増やす、あるいは、顧客サービスの一環として個人向け社債を出しているという側面は否めない。社債の発行回数が減ってきているのは、新規口座獲得のプロモーションがひと段落しつつある、という背景があるからかもしれない。