中川淳一郎氏(右)。
出版からわずか1カ月で5万部を突破し、
「できない仕事は、『借りる力』で解決せよ」
「仕事を楽しそうにしている人の秘密」
など、自身の経験を踏まえた実践的な内容が満載の本書を、「入社10年目の部下」に読ませるために購入する管理職も多いという。
そんな岩瀬氏が“意外にも”今回対談相手として選んだのは、以前から親交のあるネットニュース編集者で、『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)などの著書を持つ中川淳一郎氏だ。
前回対談(http://biz-journal.jp/2012/08/post_565.html)に引き続き今回は、
「ほかにいい仕事がある、は幻想」
「できないことに悩むのは、周囲に迷惑」
「『仕事で自己実現』の弊害」
「キャリアプランを立てるのは間違い?」
などについて、おふたりの日頃の経験も交え、たっぷり語ってもらった。
それで気づいたのですが、みんな案外、そうした基本的なことほど、きちんとできないみたいなんです。「すぐ相談しろ」みたいなことも、そのひとつ。
僕が最初に入社したのは外資系のコンサルティングファームのボストン・コンサルティング・グループだったんですが、当時の上司にこんなことを言われたんですよ。
「岩瀬みたいに、年中オレのところに相談に来るヤツは初めてだ」
って。その次に転職した会社の上司にも
「普通は提出書類に赤入れ(修正)すると落ち込んだりするヤツが多いのに、岩瀬は赤を入れれば入れるほど、すごくうれしそうに帰っていく」
と笑われたりしましたね。