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『100の結果を引き寄せる1%アクション』発売記念特別企画

『社長失格』板倉雄一郎氏を“社長復活”に導いたルック・スルーとは?

文=鈴木領一/コンサルタント

『社長失格』板倉雄一郎氏を“社長復活”に導いたルック・スルーとは? の画像1新会社を立ち上げ、再びネットビジネスに
挑む板倉氏。
 120年の歴史があり、自己啓発界のレジェンドであるナポレオン・ヒルも編集長として所属していたアメリカの一流雑誌「SUCCESS」(サクセスマガジン社)との共同開発プロジェクトに企画制作責任者として参画し、最も新しい能力開発プログラムの開発を成功させた鈴木領一氏。近年は、大手IT企業や政府とのプロジェクトで、ビジネスプロデューサーとしての活躍も目覚しい。

 その鈴木氏が近著『100の結果を引き寄せる1%アクション』で提唱する「フレーム」や「1%アクション」などの概念を用いた「成功のための思考法」は各方面で高い支持を集めてきたが、その中から、ビジネスにおいて成功を納めてきた著名人たちと、鈴木氏との特別対談を実施。

 この模様は、音声ファイルとして、『100の結果を引き寄せる1%アクション』アマゾンキャンペーンに参加してもらった読者に配信しているが、ここではその一部を紹介する。対談本編では、「フレームを理解することで、必ず成功するための秘訣」がさらに濃密に語られているので、ぜひ、聞いていただきたい。

【第1回】
板倉雄一郎(IT企業家)×鈴木領一
「本質を見抜く力をつける方法」

 Googleに代表されるネットのビジネスモデルを世界で最初に手がけた板倉雄一郎氏。板倉氏は常に20年先を読み、新しいビジネスモデルを次々に世に送り出してきた。

 その板倉氏は、時代の流れや物事の本質を見通す力を「ルック・スルー」と読んでいる。鈴木領一氏との対談では、鈴木氏が提唱する「フレーム」の考え方が、まさに「ルック・スルー」の考え方であると共感し、本書を「今年唯一読んだ本で、もっとも価値ある本」と評価している。今、世界中に特許申請をした全く新しいビジネスモデル「VoiceLink™」「iCHIMOK™」を送り出した板倉氏の思考の秘密を話してもらった。

鈴木 今回は拙著の帯に推薦文をいただき、ありがとうございました。たしか、facebook内で私が「今度、本を出します」と告知したら、すぐに「よかったら推薦文を寄せますよ」とご連絡いただいたんですよね?

板倉 なかば押しかけ状態で書かせていただいて(笑)。というのも、僕、いつも鈴木さんのボイスリンクの「超ヒントの部屋」を聴かせて頂いていて、いつもいい話してるな、と思ってたんです。それで、著作が出ると聞いて、「この人が書いた本なら、絶対に価値があるはず」と確信して。あと、ちょうど僕もフレームの危険性を感じていた時だったんですね。要するに、世の中において、議題を最初に持ちだしてくる人って、都合の良いように議論を展開させるじゃないですか。にもかかわらず、それに気づいている人は少ないでしょう?

『社長失格』板倉雄一郎氏を“社長復活”に導いたルック・スルーとは? の画像2音声SNS「ボイスリンク」。
鈴木 そうですね。自分のフレームの中で議論を始めようとします。

板倉 僕はそれを“サファリパーク”って呼んでるんです。

鈴木 ほう?

板倉 つまり、サファリパークにいる動物って、おそらく自分が飼われていることに気づいていないんですよね。全部、管理されていることに、自分で気がついていない。世の中の多くの人もそうだと思うんですよ。例えば、昔よくなされた議論で、「会社は誰のものか?」というのがありますよね? そうやってお題を出されると、みんな、そこから考え始めます。そこで僕は、「ちょっと待てよ」と。「質問そのものがおかしくないか?」「そもそも会社は“もの”なのか?」と。

鈴木 なるほど。

板倉 「じゃあ、会社ってなんなんだ?」と考えた時にたどり着いた結論が、“もの”じゃなくて“仕組み”だろう、ということです。まず。利害関係者ーーつまり、お客さん、取引先、従業員、納税先である国や地方自治体、そして株主ーーこういう人たちが何かしらの価値をもって集まってきて、そこで化学反応が起こって価値が膨らんで、それをまた持って帰る、そういう“価値創造の仕組み”だろうと考えたんですね。それに気づいた時に、同時に、会社はそもそも“もの”じゃないんだから、誰のものでもないんだろう、と思ったんです。

鈴木 あぁ、なるほど。仕組みというのは、誰かに所有されるものではないですね。

板倉 もちろん、余剰現金は株主のものだけれど、でも、給料日前日までは、現金の一部は従業員のものじゃないですか。だから、会社全体をまとめて「誰のもの?」という議題を立てたところで、そうしたフレームの中からではまっとうな答えは出ないんです。そして、それは原発問題についても言えると思うんですね。今、「原発を止めろ」「いや、続けるべきだ」という議論があるけれど、まず、止めるにしても、それまでに何十年もの時間がかかるわけですよね? だから、何をもって、どういう状態を指して「止める」と言っているのか。さらに、原発を止めたとして、止めた次の日に燃料がすぐ冷えるわけではないので、そんな中で直下型地震が起きたら、ボン!ですよね。僕は今の段階では原発再稼働に賛成でも反対でもないけれど、そういうフレームに気づくことが重要だなと思っています。

 あとついでに最近の総選挙【※本対談は11月末に収録】について言うと、官僚の思う壺ですよね。今回、政党がいっぱいできて、互いに喧嘩・対立してるというのは、官僚にとって都合が良い。だって、意見がまとまらないから、結局、官僚が描いたものが通りやすくなるんです。

鈴木 なるほど。

板倉 ですから、今回の選挙の本質的な構図は、自民・公明VS民主VS維新VSその他、などではなくて、政治家VS有権者VS官僚の戦いなんですよ。そこで上手いことーーこれは官僚が仕組んだのかどうかはわかりませんがーー政策議論になったでしょう。僕は、政策議論なんて不毛だと言うんです。なぜなら、選挙前に出された政策が選挙後に実施された例ってありますか? 結局ないんですよ。

鈴木 たしかにそうですね。今回の選挙でも、民主党への批判の最たるものがそれでした。

板倉 にもかからず、みんな、政策の議論をしている。どうせ、できないんです(笑)。だけど、政策がちょっとズレてるからって、「●●党とは一緒にやれません」とか言ったり。それでバラバラにやって、結局、官僚の思う壺でしょう。ですから、それもひとつのフレームにハマってしまっているんです。その構図に気がつかないと。

鈴木 そうですね。板倉さんは、以前から「ルック・スルー」を提唱されていますよね? あの言葉がすごく僕の胸に響きました。

板倉 「ルック・スルー」っていうのは、時代の流れや物事の本質を見通すことなんだけど、まさに今話してきたことがそうですよね。

『社長失格』板倉雄一郎氏を“社長復活”に導いたルック・スルーとは? の画像3板倉氏と鈴木氏。対談音声は必聴。
(都内ホテルにて)
ーーさらに本編では、「ルック・スルー」の概念や板倉氏の著書『社長失格』でも語られなかったエピソード、新サービス「「VoiceLink(ボイスリンク)」の可能性や新会社シナジードライブを立ち上げ、“社長復活”を果たした経緯など、刺激的な話が満載。続きは、『100の結果を引き寄せる1%アクション』アマゾンキャンペーンに参加の上、お楽しみを。

●アマゾンキャンペーン・サイト
『100の結果を引き寄せる1%アクション』アマゾンキャンペーン

●板倉雄一郎(いたくら・ゆういちろう)
シナジードライブCEO。1990年代にIT企業を立ち上げ、「ベンチャーの雄」となるも倒産・自己破産を経験。しかしその後、投資家、コンサルタント、作家として見事に復活。1998年に発行した著者『社長失格』(日経BP社)は、今でも増刷がかかるほどのロングセラー。さらに、新会社シナジードライブで「VoiceLink™」という斬新な音声SNSサービスを立ち上げ、再び世界の注目を浴びている。詳しいプロフィールはこちら
【関連情報】
板倉雄一郎事務所
VoiceLink™(ボイスリンク)

鈴木領一/コンサルタント

鈴木領一/コンサルタント

 思考力研究所所長。行政機関や上場企業の事業アドバイスをはじめ目標達成のためのコーチングも行っている。プレジデント誌などビジネスメディアへの記事寄稿多数。また100の結果を引き寄せる1%アクション(サイゾー刊)は、氏のコーチングメソッドを初公開した書籍で、主婦から経営者まで幅広い層に支持されロングセラーとなっている。また、出版プロデュースの活動も行い、代表作には小保方晴子氏の『あの日』(講談社刊)がある。

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