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知ってるようで知らない……薬局の歩き方・クスリの選び方 第7回

湿布で肝臓・心臓疾患に影響も 肩こり湿布は意外と危険!?

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(「Thinkstock」より)
 生化学分野に精通し、サイエンス・コミュニケーターとしても活動するほか、教育機関で教鞭も執っているへるどくたークラレ氏が、薬局で買える医薬品や健康・栄養食品を分析! 配合成分に照らし合わせて、大げさに喧伝されている薬や、本当に使えるものをピックアップする。

 オイーッス! 寒い日が続きますね。寒いと筋肉が柔軟性を失って、ついつい動くのもおっくうになってしまいますね。そして運動不足と座り仕事で肩こりが通常の3倍、ひどくなっている人も少なくないでしょう。

 そこで今回は「肩こりに効く薬」をレビューしてみたいと思います。

●そもそも肩こりとは?

 肩こりというのは、筋肉が中途半端にこわばった状態を維持することで筋肉全体の血液循環が正常に行われず、より一層動かすのがおっくうになり、動きが制限されることでさらに血液の循環が悪くなり……と、ネガティブ・フィードバックの見本のようなもの。適度な運動やマッサージなどをしなければ、悪くなる一方です。

 血液循環が正常に行われていない筋肉では、代謝に伴う老廃物(俗に言う疲労物質ですが、乳酸のほか、さまざまなタンパク質などを疲労のキー物質として体が認識しているといわれています)がたまり続け、そこだけ疲労感が強い状態として体が認識してしまう。その結果、さらに筋肉を守るように体が動き……と悪化しやすくなるのです。

 首から肩のまわりは、関節が自由自在に回ります。当たり前ですが、腕や首が回せるということは、可動範囲をサポートする筋肉が何層にもなっていることで実現しているわけです。

 多くの場合、肩こりは首の後ろから背中にかけて大きく広がる僧帽筋から固くなり始めます(表層筋から深層筋まで)。首後ろの付け根の左右の部位を押して痛みを感じる程度なら、ちょっとしたストレッチやゴムヒモを引っ張って背中の筋肉を使えば解消されますが、ほとんど自覚症状がないので放置しておくと、首の下の板状筋、背中の僧帽筋の下にある脊柱起立筋などの筋肉にまでコリが広がっていきます。これが持続性緊張痛という状態です。

 当然適度な運動をしていればよいのですが、上半身の筋肉を使う運動というのは腕立て伏せや上体起こし、懸垂など、人によってはなかなかハードな運動で、そうそう毎日できない人も多いでしょう。ましてガチガチに固まった状態で無理に動かすと、逆に痛めて悪化させることにもなりかねないため、重度の人は整体ないしは整形外科などを受診されたほうが早期解決になります。