たが思うのは、「ありのままの自分」
を受け容れたくないからだ』
著:千田琢哉/すばる舎
「自分らしく生きたい」「個性を大事にしたい」と願う人は少なくないはず。でも、自分の「個性」や「自分らしさ」を理解し、明確に答えられる人となると、決して多くないのではないでしょうか。
『「どうせ変われない」とあなたが思うのは、「ありのままの自分」を受け容れたくないからだ』(千田琢哉/著、すばる舎/刊)は、「ありのままの自分」を理解し、「自分らしく」生きていくためにはどうすればいいか、がテーマになっています。
今回は、その中から「自分らしさ」を見つけるための方法を紹介します。
■隠しきれなくてついはみ出してしまうのが「自分らしさ」
人は、「自分らしさ」を見つけるために、旅に出たり、新しいものに挑戦したり、ただただひとりで悩み続けたり、様々な方法を試しながら模索します。
しかし、「自分らしさ」はそもそも探して見つかるものなのでしょうか?
千田さんは、「自分らしさ」とは探して見つかるものではなく、隠しきれずに知らず知らずにはみ出しているものだと言います。しかも、そのはみ出した部分に気付けるのは、自分自身ではなく、自分以外の第三者なのです。
「自分らしさ」を知りたいなら、身近な人に自分の良いところ、優れているところは何かと尋ねてみるのが有効です。きっと、自分が予想していた答えとは違ったものが返ってくるでしょう。そして、周囲の3人に時間と場所を変えて何度も聞けば、そのうち、あなたの「隠しきれずはみだした部分」、つまり「自分らしさ」が少しずつ見えてくるはずです。
■「ありのままの自分」は「人に見られたくない自分」
「自分らしさ」を見つけるためには、まずは「ありのままの自分」を知ることが出発点です。ほとんどの人は、「ありのままの自分」といえば、最も輝いていたときのカッコイイ自分やリラックスしているときの自分だと信じて疑いません。でも、そこには肝心なものが抜け落ちています。それは、「かっこ悪い自分」です。
記憶に蓋をして、ないことにしようとしている「みっともない自分」「人に見られたくない自分」にこそ、「あなたの本質」が隠されているのです。ただし、「かっこ悪い自分」と向き合えと言っても、「だから自分はダメなんだ」と落ち込めと言っているわけではありません。千田さんは言います。強くなるということは好きな自分だけに自信を持つことなのではなく、弱い自分も愛することだと。そして、「自分を愛せることが勇気」なのだと。
■「ブレない人」は建前を言わない
生き方に「正解」はありません。だからこそ多くの人が、たとえ自分はこういう人生を歩むのだと決めたとしても、些細な出来事をきっかけに不安に襲われ、ブレるのです。
千田さんは「建前で生きている人はブレまくる」と言います。建前で生きている限り、それは自分の本音ではないのですから、自分らしい人生を歩んでいるとは言えません。また、そもそも建前は自分の価値観を基準にしたものではないわけですから、建前を言えば言うほど、自分の選択のいたるところに矛盾が生じ、ますます自分がわからなくなっていくのです。心の声につねに耳を傾け、自分の本音を忘れてしまうことだけはないようにしましょう。
社会に出ると、様々な考えや価値観を持った数多くの他人と接します。そのような環境の中で、「本当の自分がわからない、自分はどういう生き方をすればいいのだろうか」と不安になるのは当然のこととも言えます。本書からは、その悩みから抜け出し、自分らしい人生を始める1歩目の手がかりを読み取ることができるはずです。
今年こそは自分を変えて飛躍したい、という人は、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
(文=新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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