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経団連に人はなし…いっそ経済同友会と合併する!?

経団連新会長人事、有力候補が消え“ポスト米倉”選びは混沌…東芝か三菱商事か

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「史上最低の財界総理」ってのもまた
すごい言われようの米倉会長。
(「Wikipedia」より)

 日本経団連は新任の副会長に東芝の佐々木則夫社長(63)、新日鐵住金の友野宏社長(67)を充てる人事を内定した。

 トヨタ自動車の会長に就任することが決まっている内山田竹志会長(66)の副会長就任も正式に内定した。12日の会長副会長会議で決め、6月の定時総会で3人は正式に副会長に就任する段取りだ。

 これで今春退任することになっているトヨタの渡辺捷昭相談役(70)、東芝の西田厚聰会長(69)、新日鐵住金の宗岡正二会長(66)の後任が決まったことになる。新任の3氏とも、トヨタ、新日鐵、東芝の企業枠をきっちり埋めた形だ。

 西田氏は次期経団連会長の最短距離にあったが、審議委員会議長や、同副議長に就任する道も閉ざされ、次期経団連会長の目は事実上、消えたとみていいだろう。「米倉さんが、西田氏の次期経団連会長就任に難色を示した」(経団連の元首脳)との怪情報が駆け巡る。

 こんなこともあった。次期経団連会長の有力候補の1人といわれた建設機械大手、コマツの坂根正弘会長(72)が4月1日付で取締役相談役に退く。6月下旬の株主総会で相談役・特別顧問になる。経団連会長になる要件は「現役の会長・社長」との不文律がある。これで有力候補がまた1人消えたといわれた。

 坂根氏は、大胆な構造改革でコマツを世界2位の建設機械メーカーに導いた。安倍晋三政権で成長戦略づくりを担う産業競争力会議の民間議員として存在感を高めていた。

 経団連の米倉弘昌会長(75、住友化学会長)は、来年5月に任期満了となる。東芝の西田厚聰会長がポスト米倉の最短距離にあった。西田氏が今春、東芝の会長を辞めるようなことがあると坂根氏しかいない、とまでいわれていた。

「コマツという会社の規模から(経団連会長は)あり得ない。交代は既定の路線です」とコマツの関係者は語る。「経団連の人事抗争に巻き込まれるのを避けるために会長を辞任した」といった情報が流れたが、コマツの関係者はこれを完全に否定した。

 経済財政諮問会議の民間議員という要職に就き、経団連の副会長になることも決まった佐々木氏が東芝の現役社長を兼務するのは無理になった。佐々木氏が東芝の会長に就けば西田氏は相談役に退かざるを得ない。現役の会長・社長ではなくなるわけで、二重の意味で経団連会長就任はなくなったとみていいだろう。

 トヨタ自動車は内山田竹志副会長が6月の株主総会で会長に昇格。張富士夫会長(76)は相談役に就く。これを受け、経団連は内山田氏を副会長に充てることを決め、渡辺捷昭相談役の後任としてトヨタ枠を維持した。内山田氏は12年6月、副社長から副会長に昇格したばかり。社長経験のないまま経団連の副会長になるのは異例のことだ。

 新日鐵枠は社長の友野宏氏で決まった。合併で誕生した新日鐵住金は会長の宗岡正二氏が新日本製鐵、社長の友野氏が住友金属工業の出身である。

 安倍晋三内閣が最優先課題に掲げた経済再生の司令塔となる経済財政諮問会議のメンバーに経済界から三菱ケミカルホールディングスの小林喜光社長(66)と東芝の佐々木氏が選ばれた。

 今回、経団連副会長に決まった佐々木氏は将来、経団連会長の芽が出てくる。小林氏は現在、同友会の副代表幹事。次の代表幹事の最有力候補だ。

 ポスト米倉に話を戻す。小島順彦・三菱商事会長(71)が候補に急浮上してくるが、小島氏は次期日本商工会議所の会頭に回ると見られている。あとは、「帯に短し襷に長し」(失礼!)。適任者が見当たらない。

「史上最低の財界総理」(経団連の元副会長)と酷評される米倉会長の後継候補が次々と消えていくという事態に直面した。いっそのこと経済同友会と合併して、長谷川閑史・代表幹事(武田薬品工業社長、66)に経団連会長になってもらったらどうか。

 なお、今年は経済3団体のうち、日商のトップが交代する。岡村正会頭(東芝相談役、74)の任期は10月末まで。岡村氏は東京商工会議所副会頭、経団連副会長を歴任し、日商会頭に転じた。後任も、このルートをたどる公算が大きい。次期日商会頭には、東商の元副会頭で、現在、経団連副会長の小島順彦氏が指名されそうだ。対抗は自民党政権とのパイプが太い三村明夫・新日鐵住金相談役(72)だろう。
(文=編集部)

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