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“オトコたちのウットリワールド”をぶった斬り!「男性誌」のあぜ道 第8回

男性誌「GOETHE」ハワイ特集、イケてるオヤジの内輪ノリが押し付ける苦行感

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「GOETHE」(8月号)の表紙(幻冬舎 HPより)
 汗だくです。漆原直行です。

 前回に引き続き、男性誌8月号から今回は2本の特集に注目してみます。

●オヤジ3人、ハワイで“キャッキャうふふ”の巻

 まずはこちらから。

「GOETHE」(幻冬舎/8月号)
Explore Hawaii
男のハワイは“ガツゆる”&時々ラブ

『男のハワイ』特集、2010年8月号、2011年8月号に続いて、今回で第3弾。『大好評企画』なんだそうな。ゲーテは秘書特集だけじゃないのですね。

「GOETHE」でハワイネタといえば、レバレッジコンサルティング社長で、人気ビジネス書作家でもある本田直之氏。ハワイと東京でデュアルライフを過ごす本田氏は、もはや同誌のレギュラー的に頻出しており、この特集でもお腹いっぱいになりすぎて食傷気味になるくらいご尊顔を拝見できます。

 少々脱線しますが、本田氏といえば、2000年代後半に勝間和代女史と双璧を成すような、圧倒的な存在感を誇っていたビジネス書作家。「レバレッジ」シリーズで数々のヒットを飛ばしました。とにかく合理的でムダを嫌い、日本の会社員なら多かれ少なかれ巻き込まれてしまう、会社員的なしがらみや組織人としての制約に疑問を呈する芸風が特徴でございます。スーツは着たくない、と大抵はピチピチしたTシャツやポロシャツ、下はデニムパンツか短パンという姿で登場されるのです。趣味はワインやサーフィン、トライアスロン。いやもう、実にムズムズくる感じですが、ビジネス書的な世界観で見れば、理想的な“成功者”像のひとつといえるかもしれません。

 最近は自身の著作だけでなく、ビジネス書プロデュース業にも熱心に取り組んでおられるようで、後進のビジネス書作家を次々と世に送り出しているあたりも、ビジネス書作家ワナビーからすればとても魅力的に映るのでしょうね。

 と、前置きが長くなってしまいましたが、そういう本田氏を筆頭に、飲食店ビジネスを手広く展開しているゼットン社長の稲本健一氏、Francfrancなどインテリア・雑貨販売業を展開するバルス社長の高島郁夫氏という、イケてるオヤジ社長・仲良し3人組が登場。延々とキャッキャうふふしながら、ハワイを案内してくれるワケです。もう少し具体的にいうなら、オヤジ3人が食って、食って、買い物して、食って、食って、サーフィンして、馬に乗って、買い物して、バーベキューして、食う……みたいな内容。それはそれは楽しそうです。

 あいにくハワイには不案内なので、盛りだくさんの情報がどれくらい価値があるのか判然としません。まあ、お好きな方には刺さるのでしょう。ただ、リア充サークルの旅行写真を否応なく見せられ続けるような、イケてるオヤジたちの内輪ウケにずっと付き合わされるような苦行感だけは、読み終えた後にしっかりと脳裏に刻まれた次第。そういう意味では、とにかく突き抜けた特集です。コンセプトがブレてません。素敵な社長様たちの関係者、ワナビー各位であれば、確実に楽しめることでしょう。

 まあ個人的には、イケメンモデルあたりを適当に配しながら、イメージカット的な写真を散りばめて誌面構成していただくほうがはるかに感情移入しやすかったりします。でも、きっと「GOETHE」の熱心な読者は、そんな無粋なことは言わないのでしょうね。

●タイトル一発で心を鷲掴むUOMO的“男気”

「GOETHE」は毎月、あまりにもムズムズするページが多いので、前段が妙に長くなってしまいました。ので、お次はサラリと。

「UOMO」(集英社/8月号)
愛されてるのは、こなれ感のあるキレイめカジュアル!
今、オレに足りないものって、何なんだ?

「UOMO」はかなり正統派な、いかにもファッション誌然としたつくりが魅力。そのぶん、イジりどころ、ムズムズしどころがあまり見当たらず、この連載としてはネタにしづらいところがございます。

 で、この特集も内容自体は非常にシュッとしております。夏も到来したことだし、ワードローブを再点検してみよう--といった視座から、サブタイトルでも語られている『愛されているのは、こなれ感のあるキレイめカジュアル!』てな方向で、各種アイテムを紹介。ファッションカタログとして、とてもオシャレかつわかりやすくまとまっているのですね。

 ……なのですが、この特集はとにかくタイトルがよかった。こう、心の奥底にいつも渦巻いているモヤモヤ感を鷲掴みにされるような、強い引力を放つ文言です。