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いじめを深刻化させる小学校の、あきれた実態〜被害者の親を責める校長に加害者の親…

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「Thinkstock」より
 7月12日、名古屋市内で、市立中学2年の男子生徒がマンションから転落死した事件があった。まだ事件そのものがつまびらかになっていないので言及は避けるが、背景にいじめ問題があったとの報もある。

 こうしたいじめ問題では、いつも学校側の対応の遅さ、認識の甘さが指摘される。一方、学校側の言い分は、いじめ被害を受けた児童・生徒のみならず、加害児童・生徒の人権をも守らなければならないというものだ。結果、加害者の権利が守られ、被害者の権利がないがしろにされる。人が絡む繊細な問題ゆえ、学校側は慎重な調査を行う。この慎重な調査の間にいじめがますますエスカレート。最悪の悲劇を生むこともある。

 まずは、以下の詩をみてもらいたい。

 「今日
 なみだをたくさん流した。
 そうじの時間、◯君が
 前私がなくしていた消しゴムをホウキでつついていた。
 それをひろうと、なぜか◯がホウキでつついてきた。
 ◯がホウキでなぐってきた。
 その他の男たちが足をホウキでつついてきた。
 左足はダメージをうけなかったが右足はダメージをたくさんうけた。
 しめは◯のぞうきんしぼりだ。
 右手をねじられた。
 おかげで右手は右に回らなくなった。

 私はトイレにかけこみ、大声でないた。
 よほどいたくてくやしかったのだろう。
 五時間目は体育だった。
 私はもう四年生だ。
 こうい室で着がえる。
 もちろん先生とは別室だ。

 体育のじゅ業が終わった後女子こうい室にもどった。そしたらなんと、
 着がえる服がないではないか。
 必死に探した。
 そしたら、すのこの下にひいてあるではないか。
 なんときたない。
 地べたなんて。
 私はもうかんにんぶくろのおが切れた。
 また私はちかくのトイレにかけこんだ」
 【編註:文中の「◯君」は原文では実名だが、筆者判断で伏せ字とした】

●勉強ができ、真面目で、活発な子ほどいじめの標的に

 この詩は大阪市内の市立小学校に通う、小学校4年の女子児童、Aちゃん(仮名)のものだ。いじめはAちゃんが小学校3年だった去年からひどくなった。

 勉強もでき、スポーツも万能で活発なAちゃんは、その“活発さ”、そして“真面目さ”ゆえにイジメのターゲットになったという。体操服や上履きを隠され、破かれたほか、上記掲載の詩にもあるように文房具を隠す、ゴミ箱に捨てられるなどは日常茶飯事、5人から袋叩きにされたり、ホウキで頭を殴られたこともあったという。またクラスのいじめっ子から無視され、Aちゃんと仲のよい子も、Aちゃんと話をすると「Aウィルスがうつる」などとはやし立てられ、結果、クラスのみんなから無視される――。

 このようなひどいいじめから、Aちゃんの母親は、昨年の11月頃、担任教諭に連絡。「よくみておきます」との事務的な対応だけで、なんらいじめの解決には結びつかなかった。母親によると、年度が変わり4年生に進級しても、いじめが収まるどころか余計にひどくなり、Aちゃんは体にあざをつくって帰ってくることもあったという。

 さすがに、ここまでくるとAちゃんの我慢も限界を超えたのだろう。Aちゃんは、今年4月頃から、母親でも、学校の先生でもなく、周囲にいる大人に、いじめを引き続き受けている実態についてSOSを発信する。筆者もSOSを受けた大人の1人だ。なぜ周囲の大人への発信だったのか。その理由についてAちゃんは「お母さんと先生方に心配をかけたくなかった」と話す。

 いじめ被害に遭っている子どもが、親や教師に心配をかけまいとする、同時にいじめを行っている子どもから、「チクった(告げ口をした)」ことでさらなるいじめに遭うことを防ぐべく、自らが受けたいじめについて“過少申告”することが多い。Aちゃんもそんな気持ちからか、自らが受けたいじめ内容について、親、学校の先生には“過少申告”していたようだ。

 だが、この過少申告を鵜呑みにし、学校側の対応が結果的に後手に回った感は否めない。