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日テレ24時間テレビ、チャリティーでもCM収入で多額利益、マラソン大島にもギャラ?

文=本多カツヒロ
日テレ24時間テレビ、チャリティーでもCM収入で多額利益、マラソン大島にもギャラ?の画像1日本テレビ本社(「Wikipedia」より/Kure)

 本日(8月29日)発売の「週刊文春」(文藝春秋/9月5日号)が、賛否両論あるあのテレビのチャリティー番組が、「地球ではなく日本テレビを救った」と報じている。

 8月24日から25日にかけて毎年恒例の『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)が放送された。同番組をめぐっては、チャリティー番組にも関わらず出演するタレントにギャラが支払われていると度々指摘され、チャリティーマラソンについても数々の疑惑がささやかれている。

 先月発売された写真週刊誌「FLASH」(光文社/8月13日号)は、番組総製作費が4億2000万円で、CM収入の合計が22億2750万円だと報じ、注目の出演者のギャラについて、メインパーソナリティーを務めた嵐が5000万円、チャリティーマラソンを走った森三中の大島美幸が1000万円、パーソナリティーの上戸彩と総合司会の羽鳥慎一が500万円だと報じ、この問題に切り込んだ。

 これに対し日本テレビは今月16日に、「一部報道とは違い、嵐のメンバーにはチャリTシャツのデザインを含め、24時間テレビのメインパーソナリティーを今年もボランティアで務めて頂いております」と全面否定。また2000年11月の放送倫理・番組向上機構で、日本テレビは「基本的にボランティアでお願いしております。しかし、拘束時間の長い方など、場合によっては謝礼という形でいくらかのお支払いをしております」と回答している。

 ギャラ問題について文春の記事では、嵐のギャラについては言及していないものの、多くの出演者にギャラが発生しており、チャリティーマラソンのメンバーには準備期間や拘束時間を考え、毎年100〜300万円程度支払われているとしている。

 アメリカの『レイバーデー・テレソン』やフランスの『テレソン』といった海外のチャリティー番組に出演するタレントがノーギャラなのは有名だが、チャリティーがなかなか根付かないといわれる日本では致し方ないのか。

 またギャラ問題と同じように毎年注目を集めるのがチャリティーマラソン。

 今回は、森三中の大島美幸が神奈川県藤沢市から東京・北の丸の日本武道館までの88キロを完走した。しかし、番組が始まり走行ルートが発表されると、ネット上では「直線距離にして48キロメートル、徒歩で9時間で完走できる」と話題に。02年に西村知美が走った際には、走行距離が残り30キロメートルと画面表示されたにも関わらず、1時間後にはなんと残り10キロメートルと表示され、世界記録を更新するほどのハイペースだった“ワープ疑惑”を生んだだけに、今回もなにかしらの疑惑が生まれるのかと思いきや、ガジェット通信が伝えるところでは、大島の走りを追跡した人の情報として、実際には直線ルートではなく、かなり遠回りをし、距離も90キロメートル以上あったという。

 今回の24時間テレビに関わったある制作スタッフは当サイトの取材に対し、「チャリティーマラソンは番組のクライマックスを盛り上げる役割ですから、番組終了時刻近くの午後8時半以降にゴールしなければいけない。調子がいいランナーだと、8時前に着いてしまうようなことも起きるので、そこを調整するのもスタッフの仕事なんです。ただし、20分以上休むと今度は足が動かなくなって、走れなくなってしまうから難しいところ。今回の大島さんは2日目の朝方にはすでに体が悲鳴をあげていて、それ以降、ペースが極端に落ちた。また、多摩川を越えたあたりから、ネット上でどこを走っているかという情報を知った人たちが集まりすぎて、休憩すらまともに取れない状況でした」と語ってくれた。

 また気になるギャラについても「大島さんはギャラをもらっていますよ。外部の制作スタッフも、通常の番組よりギャラがいいんです」という。

 さらに文春の記事によると、Tシャツやグッズの売上は寄付になるが、CMによる売上は違うという。チャリティーを売りにしているだけありイメージが良いため、スポンサーがつきやすく、番組は大幅に黒字になるという。

 ただ、毎年のように繰り返されるギャラ問題やマラソンに関する疑惑があるため、先の制作スタッフは「大島さんの走りもグタグタでしたし、もう24時間テレビは潮時かもしれませんね」ともいう。チャリティの名を借りたテレビ局の一大ビジネスは、いつまで続くのだろうか?
(文=本多カツヒロ)

本多カツヒロ

本多カツヒロ

フリーランスライター、ご連絡はbonite396 アットマーク http://gmail.comまで https://note.com/honda52 執筆歴 Forbes JAPAN、Wedge、KAI-YOU Premium、ビジネスジャーナル、FINDERS、週刊実話、書籍での編集協力、オウンドメディア等多数
本多カツヒロ(a.k.a パニック本多)|note

Twitter:@bonite09

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