文章をすばやく読んで素早く理解する「速読」の能力があったら便利ですよね。
趣味の読書に関していえば「ゆっくりじっくり読む」というのは一つの楽しみ方ですが、仕事や資格試験の勉強などでは、やはり同じ理解度ならば速く読めた方がいいに越したことはありません。
そんな速読ですが『世界一楽しい速読: 全脳開発トレーニング楽読講座51分DVDつき』(楽読研究所、ピース小堀/著、学研/刊)によると、その秘訣は4つあるといいます。
■誰でもできる、速読の秘訣
・速く見る…文章を速く見ることができるようになると、必然的に文章を速く読むことができるようになる。
・見る幅を広げる…視野を広げて一度に読み取る文字数を増やす。
・見たことと記憶の照合を速める…目で見たものと、すでに知っているフレーズ・文字を照らし合わせることで、読む速度がアップする。
・見えたことで勘をやしなう…文字を見た瞬間に文章の内容を推測する。
これらの4つの秘訣を踏まえると、速読に「目の動き」は不可欠のようです。
では、どうすれば速読できる目を作ることができるのでしょうか。
■速読できる「目の動き」をやしなうトレーニング
速読のための目を作るために、本書ではこんなトレーニングが紹介されています。
1.まず腕を肩幅よりやや広めに上げます。
2.正面を向いたまま、人さし指を視野のぎりぎりに入る程度に立てます。
3.そのまま顔は動かさずに眼球だけを動かして、右の指と左の指を交互にじっくり見ます。
4.一度、手を戻してリラックスします。
5.腕を上げて、もう一度同じことを行います。今度は6秒間で右手と左手を何往復できるか数えます。
6.このトレーニングを左右だけでなく上下、遠近についても行います。
こうして眼球を動かす筋肉を鍛えることで、文字を認識した後すぐに次の文字に視線を移せるので、読むスピードは上がっていくといいます。
今回は「目の動き」について取り上げましたが、本書には速く読みつつ文字の理解度を保つ方法、そして文字を見ると同時に文章の内容を推測する方法も明かされています。
自分がどれくらいの速度で文章を読めるかを測るチェックテストもありますので、ぜひ実践して、自分の読む速度が上がっているのを実感しながらトレーニングに励めば、仕事や勉強に役立ってくれるはずです。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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