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山田修「展望!ビジネス戦略」(1月19日)

パナソニック、負け組から完全復活 剛腕・津賀社長の“称賛に値する”経営&大改革

文=山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役
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 業績回復も好調だ。14年3月期に3期ぶりに最終黒字に転換し、直近の14年度の通期業績見通しでは売上高は7兆7500億円と据え置いたものの、営業利益は3100億円から3500億円(利益率4.5%)に、当期純利益は1400億円から1750億円になると上方修正した。15年度の達成を目標にしていた中期経営計画を1年前倒して達成できる見通しとなり、津賀氏の鮮やかな手腕が際立っている。

 津賀氏が就任してまもなく、自ら「パナソニックは負け組だ」と公言したことも、今となっては社内へ向けての危機意識の喚起だったということだろう。パナソニックという大企業の舵取り、それもプロパーのたたき上げの経営者による浮上策を今後も見守っていきたい。
(文=山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役)

山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役

山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役

経営コンサルタント、MBA経営代表取締役。20年以上にわたり外資4社及び日系2社で社長を歴任。業態・規模にかかわらず、不調業績をすべて回復させ「企業再生経営者」と評される。実践的な経営戦略の立案指導が専門。「戦略カードとシナリオ・ライティング」で各自が戦略を創る「経営者ブートキャンプ第12期」が10月より開講。1949年生まれ。学習院大学修士。米国サンダーバードMBA、元同校准教授・日本同窓会長。法政大学博士課程(経営学)。国際経営戦略研究学会員。著書に 『本当に使える戦略の立て方 5つのステップ』、『本当に使える経営戦略・使えない経営戦略』(共にぱる出版)、『あなたの会社は部長がつぶす!』(フォレスト出版)、『MBA社長の実践 社会人勉強心得帖』(プレジデント社)、『MBA社長の「ロジカル・マネジメント」-私の方法』(講談社)ほか多数。
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