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ライザップ急膨張…赤字企業を次々買収で一大「体型補整」グループ形成、監査法人契約解除

文=編集部
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ライザップ急膨張…赤字企業を次々買収で一大「体型補整」グループ形成、監査法人契約解除の画像1「Thinkstock」より

 パーソナルトレーニングジムRIZAP(ライザップ)は、「結果にコミットする」のキャッチコピーと、ダイエットのビフォー・アフターを示したテレビCMで大ブレイクした。そのライザップを運営する健康コーポレーションは7月1日、社名をRIZAPグループに変更した。

 2016年3月期の連結決算の売上高は、前年同期比42%増の554億円、営業利益は2.4倍の50億円、純利益は51%増の24億円だった。17年3月期は売上高1000億円、営業利益101億円を目指すと、瀬戸健社長の鼻息は滅法荒い。

 ライザップジムが業績を牽引している。12年に第1号をオープンして以来、快進撃が続く。その後も売り上げは倍々ゲームで成長を遂げ、16年3月期末現在で国内店舗75店、海外店舗6店舗にまで拡大した。会員数は5万人を超える。

 ライザップを中心とする美容・健康関連事業の16年3月期の売上高は、前年同期比45%増の293億円で、同社全売り上げの53%を占める。営業利益は2.5倍の56億円と、全社の営業利益(50億円)の100%以上を叩き出し、ほかの事業部門の赤字を補填した。

 20年に連結売上高3000億円、営業利益350億円の目標を掲げている。その達成はひとえにライザップの伸びにかかっている。

ライザップの稼ぎでM&Aを強化

 ライザップの大ヒットで、経営は今ではパーソナルトレーニングジムの一本足打法となっているが、もともとは美容・健康関連の通信販売会社だ。03年4月、瀬戸氏が24歳の若さで健康コーポレーションを創業した。サプリメント、豆乳クッキー、家庭用音波美顔器など、次から次へと通販のアイテムを変え、やっとライザップにたどり着いた。この間、倒産の危機を乗り越え、社名変更、会社分割と統合を繰り返してきた。

 ライザップで一山当てた利益でM&A(合併・買収)攻勢に拍車がかかる。通販事業は、はやりすたりが激しい。常に新しい商品を用意しておかねばならないからだ。

 若い女性を取り込むためにアパレルやデザイン雑貨の会社のM&Aに力を入れる。婦人服メーカーのアンティローザ、馬里邑、夢展望、三鈴を傘下に組み入れた。

 デザイン雑貨事業では、ジャスダック上場でインテリア雑貨専門店のパスポートを5月27日付けで子会社にした。パスポートが実施する第三者割当増資を11億円で引き受け、発行済み株式の64.87%を保有する筆頭株主になった。

 パスポートの16年2月期の売上高は前期比3%減の109億円。最終損益は1億4200万円の赤字。3期連続の赤字となり債務超過に転落寸前に追い込まれていた。

BusinessJournal編集部

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