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韓国、大統領とサムスン副会長同時失脚で国家機能不全…「全近代的」財閥依存経済の崩壊

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韓国大統領機密漏えい問題、李在鎔氏を特検で聴取(YONHAP NEWS/アフロ)

 今、韓国の政治経済が大きく混乱している。昨年12月、韓国の国会は、チェ・スンシル(崔順実)被告の国政介入などを受け、パク・クネ(朴槿恵)大統領の弾劾訴追案を賛成多数で可決した。韓国の大統領は政治、経済、軍事にわたる最高権力者であり、多くの権限が集中している。北朝鮮による金正男氏の暗殺疑惑などから朝鮮半島情勢への警戒感が高まるなか、現在、韓国は国民に選ばれた国の統率者不在という異常な事態に直面している。

 それに加えて、2月17日、チェ・スンシル被告が国政に関与し、企業から賄賂を受け取ったことなどの捜査を進めていた特別検察官チームは、贈賄などの疑いでサムスン電子副会長のイ・ジェヨン(李在鎔)氏を逮捕した。現在、韓国の中核企業であるサムスン電子のスマートフォンの発火問題などを受けて、サムスン財閥の経営先行きは不透明だ。そんななか、サムスンは事実上の経営者不在という異例な事態に陥ったといえる。それは、財閥企業の業績拡大を足掛かりに経済成長を実現してきた韓国経済の先行き不透明感の高まりでもある。

事実上の経営者不在に陥ったサムスン

 
 サムスンのイ・ジェヨン副会長の逮捕をめぐって、初めから検察と裁判所の見解が一致していたわけではない。1月には、特別検察官の捜査班が請求した逮捕状をソウル中央地裁が棄却した。そして今回、一転して逮捕状の請求が受け入れられた。この展開を受けて、サムスンをはじめとする財閥企業と、チェ・スンシル被告、そして職務停止中のパク大統領が、水面下でかなり強く癒着していたのではないかとの見方が高まっている。

 サムスンという韓国最大の財閥企業にとって、事実上の経営トップが逮捕されたことは経営危機に直結する問題だ。サムスン財閥の経営はイ一族が支配してきた。2014年5月、中核企業のサムスン電子会長であるイ・ゴンヒ会長(イ・ジェヨン副社長の父親)は病に倒れ、現場復帰のめどは立っていない。そのため、近い将来、イ・ジェヨン副社長が父親の跡を継いで正式なサムスン電子の会長の職に就き、財閥経営を掌握するとの見方は多かった。そうしたなかで後継者の有力候補が逮捕され、経営者不在の状況が出現した影響は大きい。

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