コンビニ歴21年・バイヤー歴15年の筆者が、コンビニを選ぶ視点からお得情報、裏ワザまでを伝授! バックヤード事情を見れば毎日の生活が変わるーー?
<今回のテーマ>コンビニと客層キー
コンビニで買い物をすると、清算時に店員が、お客の性別・年齢を即時に判断し、客層キーを使用してレジにデータを打ち込んでいることを、ご存知だろうか? もしかしたらレジ(POS)前で、怪訝な顔をされ悩まれたりした経験がある人もいるかもしれない。
特に新人アルバイトは真剣に客層キーを押すので、新人バイトが多いこの時期にレジを覗いてみると、自分が何歳に見られているかわかって、ショックを受ける人が続出するなんてことがあるかも。今回は、そんな”謎のコンビニ客層キー”について解説する。
さて、客層キーは各コンビニが置くレジの種類によって多少異なるようだが、基本的には、性別 (男性・女性) と年齢(10代・20代〜50代など)で区分されている。10年ほど前の、未成年に対する酒・たばこの販売規制強化により、客層キーを入力することで19歳以下には、お酒やたばこの年齢確認の警告画面が出るようになったりもしている。
ただし 外国人などの国籍やゲイの人などのマイノリティ区分まではされていない。もしはるな愛さん的な方が来店されたなら、新人バイト君が小パニックを起こすことも想像できる。また、POSの理論が確立したのが約30年前のため、60・70代を想定した、高齢者向けの区分がなく、50歳以上はひとくくりになっている。
ではそもそも、この客層キーのデータを何に使おうとしていたかというと、商品発注のための来店客層分析や、商品開発のために使う商品別客層分析が主たる目的だった。しかし、現状ではほぼ活用されていない。なぜなら、導き出されるデータが信頼性に欠けるからだ。