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カール教授の超入門ビジネス講座

「弱いつながり」のほうが有益な情報を提供してくれる…ネットワーク理論の研究で判明

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「Gettyimages」より

 アマチュアスポーツ界における組織上層部によるパワハラ問題や、独裁的な経営がされている組織における不祥事などが、ワイドショーや新聞紙上を賑わせています。

 しかし、こうした一連の騒動は氷山の一角にすぎず、日本社会全体に “組織の金属疲労”が起きているのではないかと思います。そうした日本の組織で起きている事象は、世界のトップスクールで教えられてきた経営学、社会学の理論を学ぶことでより深く理解できます。具体的には、社会学を中心として今や学際的な研究分野となっているネットワーク分析に関する理論(以下、ネットワーク理論)と、世界の時価総額上位を独占するグーグルアップル、フェイスブック、アマゾンなどGAFAと呼ばれる企業に共通するプラットフォーム戦略です(プラットフォーム戦略は株式会社ネットストラテジーの登録商標です)。

『世界のトップスクールだけで教えられている 最強の人脈術』(平野敦士カール/KADOKAWA)
 まずはネットワーク理論について簡単にご紹介しましょう。

 ネットワーク理論とは、「現実世界に存在する巨大で複雑なネットワークの性質について研究する学問」と定義づけられます。社会学者を中心として、数学者、心理学者など、さまざまな分野の学者が日夜、研究を積み重ねている分野です。

 英語でネットワークとは、網や脈という意味です。私たちの周りには、数多くのネットワークがあります。本書のテーマである「人と人とのつながり=人脈」だけでなく、電力網、航空網、放送網、電話網などのインフラから、インターネット網、さらには人間の神経細胞、食物連鎖、生態系、伝染病の感染経路など、無数のネットワークが存在しているのです。

 それらのネットワークはとても複雑な構造をしていますが、実はよく見ると「何かと何かの関係性」についての「一定の共通の性質」を持っていることが、研究によって明らかにされてきました。

 簡単に歴史を遡ってみると、ネットワーク理論に関する研究は、18世紀が生んだ天才数学者といわれるレオンハルト・オイラーによる「グラフ理論」という有名な理論に行き着きます。このグラフ理論というときの「グラフ」は、私たちが日常的に使っている棒グラフや折れ線グラフとは、意味が異なります。

 たとえば、よく目にする鉄道網の図では、現実の方位や距離などは厳密に考慮されておらず、単純化・抽象化されています。それでもそうした図が役に立つのは、たとえば「東京駅と上野駅は山手線では何駅離れているか」「移動するのにどのくらい時間がかかるか」「地下鉄の丸ノ内線に乗り換えるためには東京駅で乗り換えればよい」というような情報がそこから読み取れるからです。駅の区間が実際には何キロメートルある、あるいは線路が厳密にどの方向に向かっているなどは、さしあたっては問題ではありません。

「弱いつながり」のほうが有益な情報を提供してくれる…ネットワーク理論の研究で判明のページです。ビジネスジャーナルは、連載、アップルグーグルフェイスブックの最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

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