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日立製作所によぎる、海外巨額買収で経営危機に陥った“東芝の悪夢”

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「Wikipedia」より

 日本企業の成長戦略の柱が、買収である。M&A(合併・買収)を多用して事業のグローバル化を加速する。そんな欧米では当たり前の経営手法が、日本の伝統的な大企業でも定着するかが問われている。

 M&A総合研究所(東京・渋谷)は「M&Aによる巨額買収ランキング(2018年最新版)」をまとめた。

 日本の巨額企業買収ランキングは、以下の通り。2018年に買収の発表があったものが対象で、まだ取引が完了していないものについても載せている。

【M&Aによる巨大企業買収ランキング~日本編】
※以下、発表日、買収企業、被買収企業、売買金額、買収先業種

(1)4月、武田薬品工業、シャイアー(アイルランド)、6兆8000億円、ヘルスケア
(2)9月、ルネサスエレクトロニクス、IDT(アメリカ)、7330億円、ハイテクノロジー
(3)1月、富士フイルムHD、ゼロックス(アメリカ)、6659億円、卸売・サービス
(4)7月、太陽日酸、プラクスエア(スペイン)、6438億円、原料・材料
(5)2月、JERA、東京電力FP・火力発電事業、6289億円、エネルギー・電力
(注:IDTはインテグレーテッド・デバイス・テクノロジーの略。富士フイルムHDは富士フイルムホールディングスの略。東京電力FPは東京電力フュエル&パワーの略。資料:M&A総合研究所)

武田薬品のシャイアー買収がダントツ

 1位は武田薬品工業によるアイルランドの製薬大手シャイアーの買収。4月に両社は買収に合意。武田薬品は12月5日に開いた臨時株主総会で買収を決議した。買収額は約6兆8000億円で、日本企業による海外企業の買収としては過去最高。このM&Aで武田薬品は、消化器や中枢神経系を強化するとともに、希少疾患の製品とパイプライン(新薬候補)を獲得。製薬業界の中で世界第8位の売上規模になる。

 2位はルネサスエレクトロニクスによる、米半導体メーカーのIDTの買収。両社は9月に買収で合意。買収額は7330億円。日本の半導体メーカーとしては過去最大。ルネサスは車載用半導体では世界でもトップクラス。補完性の高いIDTの製品を取り込むことで競争力を高めることを狙う。

 3位は富士フイルムHDによる米ゼロックスの買収。買収額は6659億円。1月に買収に合意したが、買収交渉は暗礁に乗り上げている。

「このM&Aの案件は、米ゼロックス経営陣が反旗を翻し、現在は両社の訴訟合戦に発展している。買収契約を結んだ時のゼロックスの経営陣は5月に退任。この富士フイルムHDの買収計画は、事実上破綻状態に陥っている」(M&A総合研究所)

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