日立鉱山を前身に、茨城県多賀郡日立村(現日立市)で1910年創業。設立は20年。42年に東京都国分寺市に中央研究所を設立して基礎研究に着手。「技術の日立」と評される礎になり、57年に研究用原子炉を日本原子力研究所に納入し、61年に全自動洗濯機、70年に世界初の列車運行管理システムを開発。その後、発電用タービン、鉄道車両、家電製品、エレベーター、ITシステムに事業分野を拡大した。リーマン・ショックの影響で2009年3月期に国内製造業で過去最大の7873億円の最終赤字を出す。新社長に就任した川村隆が、上場子会社の完全子会社化や不採算事業の撤退など経営改革を行い、21年3月期に過去最高の純利益を計上。現在の事業分野は「デジタルシステム& サービス」「グリーンエナジー& モビリティ」「コネクティブ インダストリーズ」。24年3月通期の売上高9兆7287億1600万円、経常利益8258億100万円、純利益5898億9600万円。