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六代目山口組系事務所に火炎瓶攻撃、再びざわつく長野…そんな中で六代目の定例会が行われる

文=沖田臥竜/作家
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六代目山口組の司組長、髙山若頭を輩出した弘道会本部

 今年7月末。群馬県太田市に本拠地を置く六代目山口組系傘下組織の二代目栗山組事務所に、半グレグループを名乗る集団が押しかけ、「出てこいやー」などの怒声を浴びせる出来事があった。半グレグループ側の関係者が撮影したとおぼしき動画が、すぐさまSNSで拡散されることになるのだが、10月4日には同事務所に火炎瓶が投擲される事件が起きたのだ。そして、その模様もまた、SNSによって業界関係者の間で瞬時に拡散されたのであった。

「拡散された映像は、事務所に設置されている防犯カメラよるものとみられており、そこには小型バイクに乗った何者かが、火炎瓶をたて続けに栗山組事務所に向けて投げている様子が映されています。犯行時間はわずか10秒足らずでしたが、投げ込むたびに、火炎瓶からフラッシュのような激しい光が放たれ、生々しさを物語っていました」(ジャーナリスト)

 たて続けに攻撃されることになった栗山組とは、そもそもいかなる組織なのか。地元関係者はこのように話す。

「事務所がある太田市では、栗山兄弟といえば昔から誰でも知っていた存在。幾度かの移籍を経験したのち、現在は弘道会の中でももっとも勢力を拡大していることで知られている野内組傘下となっていて、初代だった兄が現在は最高顧問、弟が二代目組長を務めている」

 さらに、度重なるトラブルについて、この関係者は次のように続ける。

「この地域には、他団体系列組織の息がかかった半グレグループがある。また、任侠山口組系列とつながりがある集団もいるとみられている。そうした集団と栗山組との間でトラブルが続いており、今回の火炎瓶事件もその延長線上にあるのではないか」

 また、群馬県下で続くこのようなトラブルとは別に、当局が再び警戒を強め始めた地域があるという。山口組分裂騒動後、各陣営が幾度となく衝突を繰り返す舞台となってきた長野県だ。

「またもキナ臭くなってきているという話だ。長野県には、任侠山口組きっての武闘派組織として知られる竹内組と、野内組系傘下組織が何度となく衝突してきている。特に今年8月には、野内組系傘下組織の組長が四代目竹内組関係者らに拉致、暴行されるという事件が起きて、弘道会サイドからの報復が危惧されていた【参考記事「山口組では8月に何かが起こる !?」】。その後、表面上は平穏だったが、ここに来て、また両組織による衝突があるのではないかと、業界関係者の間で噂になっているようだ」(捜査関係者)

 そうしたなかで10月4日、六代目山口組が神戸の本部事務所で定例会を開催させている。詰めかける報道関係者のなかには、普段姿を見せることのない写真週刊誌の記者らの姿もあったようだ。

「来週に迫った高山清司若頭(六代目山口組若頭)の出所を意識してのものではないでしょうか。写真週刊誌だけではなく、現在、さまざまなメディアが髙山若頭の出所後の動向に注目していますからね。そういった意味でも、今回の定例会でなんらかの通達が出されるのではないかとみられていました。今のところ漏れ伝わる話によれば、22日に即位礼正殿の儀が執り行われる都内へは、本部から指示を受けている者以外は入らないようにとの呼びかけがあったようです」(実話誌関係者)

 日本中が厳かに天皇の即位の礼を迎えようとしていることに対する配慮ということだろう。当局を不必要に刺激したくないという狙いもあるかもしれない。だが、出所後には、六代目山口組傘下勢力だけではなく、同団体と友好関係にある他組織が髙山若頭の出所祝いのために山口組総本部を訪問するのではないかともいわれており、否が応でも業界内の動きは活発化するだろう。「何かが起きる」と言われ続けてきた髙山若頭出所というXデー。その日が、いよいよ現実味を帯びたところまで来ている。

(文=沖田臥竜/作家)

沖田臥竜/作家

沖田臥竜/作家

作家。2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、小説やノンフィクションなど多数の作品を発表。小説『ムショぼけ』(小学館)や小説『インフォーマ』(サイゾー文芸部)はドラマ化もされ話題に。最新刊は『インフォーマ2 ヒット・アンド・アウェイ』(同)。調査やコンサルティングを行う企業の経営者の顔を持つ。

Twitter:@pinlkiai

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