ハウステンボス、澤田前会長の要請で詐欺集団に50億円提供、損失に…問われる経営責任の画像1
HIS・澤田秀雄会長兼社長グループ最高経営責任者(写真:ロイター/アフロ)

創業者・澤田秀雄氏の長男・秀太氏が取締役に就く

 格安旅行会社エイチ・アイ・エス(HIS)は1月29日、東京・新宿のヒルトン東京で定時株主総会を開催する。創業者である澤田秀雄会長兼社長グループ最高経営責任者(CEO)の長男、澤田秀太(ひでたか)氏が取締役に選任される。

 秀太氏は1981年11月生まれの38歳。父親と同じように起業家の道を歩む。学習院大学卒業後の2005年4月、日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に入社。06年6月、父・秀雄氏が率いるモンゴル最大手・ハーン銀行を傘下にもつ金融会社、澤田ホールディングス(ジャスダック上場)の取締役に就き、傘下のエイチ・エス証券の取締役を兼務した。

 2012年2月、オンライン旅行会社ベストワンドットコムを設立して社長に就任。クルージングツアーの取り扱いを開始した。実店舗は持たず、インターネット専業の業態だ。競合するJTBなど旅行大手と比べて価格競争力があるのが強み。7日間のクルーズ旅行で1人平均の料金は15万円程度。大手がターゲットに定める富裕層や高齢者ではなく、気軽にクルーズを楽しみたい30~50代の現役世代のニーズを取り込む。世界の船会社の商品を取り扱い、船会社からの手数料が主な収益源だ。ベストワンドットコムは18年4月、東証マザーズに上場した。秀太氏は、「クルーズ旅行を一般的なものにするのが目標」で、「父からのアドバイスはほとんどない」と語った。クルーズブームの到来で、19年7月期の連結売上高は前期比37%増の21億7300万円と急成長。純利益は9%増の8400万円をあげた。

 秀太氏は経営者としての経験を積み、実績をあげたことから、秀雄氏が築き上げた「澤田王国」の本丸であるHISの取締役に就く。秀雄氏の後継者としてのデビューである。

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 HISの19年10月期の連結決算は、売上高が前期比11%増の8085億円と過去最高だった。欧州向け海外旅行を中心に取扱高が伸びた。買収したカナダの旅行会社が連結対象となり、売上を押し上げた。営業利益は3%減の175億円。訪日外国人向け旅行は、中国人旅行客について現地の旅行会社との価格競争が激しくなり、利益率が低下した。

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