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六代目山口組・司忍組長の動向が久々に伝えられる…三代目弘道会は急速に勢力拡大中

文=沖田臥竜/作家
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勢力を拡大させ続ける権太会幹部ら(写真/ぼかし処理は編集部)が関東にも上陸

 最近はその活動ぶりが表立って聞かれることがなかった六代目山口組のトップに君臨する司忍組長が、5月下旬に入り、ある場面に姿を見せたのではないかといわれている。六代目山口組と親睦を深める福博会(福岡県・福岡市)の上層部らが、六代目山口組で舎弟頭を務める二代目伊豆組・青山千尋組長らと六代目山口組上層部を訪ねた際に、司組長も姿を見せたのではないかというのだ。

「今回、福博会が代替わりをするため、同じ福岡に拠点置く二代目伊豆組の青山組長とともに、六代目サイドに挨拶に訪れたようです。福博会の後見を髙山清司若頭(六代目山口組若頭)が務めており、そうした関係は現在も続いています。もちろん、六代目山口組分裂後も福博会は変わることなく、六代目山口組を支持し続けています」(ヤクザ事情に詳しいジャーナリスト)

 このことについて、長年ヤクザを取材している記者からは、こんな声が聞こえている。

「以前であれば、こうした大きな行事がある際は、六代目山口組の総本部前で記者たちが張り込むのが常でした。しかし現在は、六代目山口組が特定抗争指定暴力団に指定され、総本部も使用禁止措置を受けています。加えて、このコロナ問題でしょう。事前に人の動きもつかみづらくなり、情報も漏れにくくなってます」(実話誌記者)

 そうしたなかで、福博会の代替わりの挨拶の場に司組長が姿を見せたという。六代目山口組トップの動向が久しぶりに漏れ伝わってきたわけだ。昨今の情勢を踏まえて、神戸山口組との衝突といった動きのみならず、組織内部の活動も沈静化しているように見えていた六代目山口組だが、トップの稼働を伴う組織中枢の運営は問題なく機能し、また活発化している現れといえるのかもしれない。

 また、そうした点を裏付けるかのように、福博会側が六代目山口組サイドを訪ねた翌日にも、六代目山口組では大きな動きがあったようだ。

 六代目山口組の中核組織、三代目弘道会の若頭を務める野内組の野内正博組長。その野内組に昨年加わった権太会が現在、勢力を拡大し続けていることは既報の通りだが、同組織にまた新たな勢力が加入したというのだ。

「今回も、神戸山口組系組織の一部の勢力が、権太会へ移籍したようだ。実際、もう権太会の組員を正確に把握するのは不可能ではないか。それほど、急速に組織が拡大し、その勢力は関東にまで及んでいる。

 ただ、移籍はそれだけでなかったようだ。権太会に新勢力が加入した翌日に、同じく野内組の傘下の二代目北村組に、絆會(旧名・任侠山口組)で直参だった某組織組長が移籍したという話だ。ここに来て、野内組の勢力拡大には目を見張るものがあるといえるのではないか」(業界関係者)

 それはつまり、六代目山口組を支える三代目弘道会が拡大していることを意味している。六代目山口組分裂当初こそ、各陣営間でさまざまな移籍があった。だが、最近飛び交う移籍にまつわる情報のほとんどは、対抗勢力から、六代目山口組サイドへの移籍に関するものとなっている。すなわち、分裂からの5年もの歳月とそれに伴う情勢の変化によって、一度は袂を分かった組員たちが六代目山口組へと“復帰”し始めているということを意味しているのではないだろうか。

 表面上は派手な抗争などは起きていない山口組分裂問題だが、水面下では次なる変化が着実に進んでいるのではないだろうか。


(文=沖田臥竜/作家)

沖田臥竜/作家

沖田臥竜/作家

作家。2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、小説やノンフィクションなど多数の作品を発表。小説『ムショぼけ』(小学館)や小説『インフォーマ』(サイゾー文芸部)はドラマ化もされ話題に。最新刊は『インフォーマ2 ヒット・アンド・アウェイ』(同)。調査やコンサルティングを行う企業の経営者の顔を持つ。

Twitter:@pinlkiai

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