山口組、さらなる規制強化は想定内!? 警戒区域拡大も水面下では次なる動きが…の画像1
多くの山口組関連施設には使用を禁止する張り紙が…

 今年5月、岡山県岡山市で神戸山口組池田組若頭が六代目山口組大同会若頭代行に発砲された事件(参考記事「六代目山口組系幹部が警察の前で銃撃」)に伴い、7月7日、岡山県岡山市、鳥取県米子市、島根県松江市、愛媛四国中央市が、新たに警戒区域として官報に公示された。その後、愛知県あま市と兵庫県南淡路市も加えられ、これによって、名古屋市や神戸市など10市あった警戒区域が、16市へと拡大されることになった。警戒区域内では、組事務所への立ち入りや、対立する組事務所の近くに立ち寄ること、組員が複数で集合することなどが禁じられる。
 
 こうした状況を受け、今後、組員の活動はさらに締め付けを受けることになるのだが、果たして実情はどうなっているのか。ヤクザ事情に詳しいジャーナリストは、このように分析する。

「確かに活動に制限はかけられているものの、組織運営そのものにすぐさま支障を来すにまでにはなっていないようです。特に六代目山口組サイドは、ある意味これも想定内と受け取っているフシがあります。今回、警戒区域となったあま市ですが、ここにある六代目山口組関連施設は、神戸市にある総本部に使用制限がかけられて以降、一時的に本部機能の役割を果たしていた場所として当局も見ていたようです。ただ今回、警戒区域に指定される前には、すでに次の拠点に機能を移転していたようです」

 現に今月5日、住吉会の首脳陣らが、六代目山口組の司忍組長と髙山清司若頭を訪問するという重要行事が行われていたのだが、このとき、あま市はまだ警戒区域となる前であったことから、六代目山口組サイドは同市内の関連施設で出迎えるのではないかと予想されていた。しかし実際には、異なる場所で住吉会の首脳陣らを迎えたようなのだ。

「どこで住吉会の首脳陣らを迎えたのかの詳細は定かではないが、今後、警戒区域がさらに広大したとしても、六代目サイドではさまざまなケースを想定し、本部機能の役割を果たせられる拠点を多数確保できているのではないか」(業界関係者)

 それを裏付けるように、六代目山口組サイドでは、この間も慶弔委員や組織委員の入れ替わりを行うなど、組織の活性化を図り続けている。特定抗争指定暴力団に指定され、さまざまな制限を受けながらも、組織運営の主たる部分は滞りなく機能しているといえそうだ。

「さらに六代目山口組では、こうした組織を取り巻く環境を考慮し、当局の規制や取り締まりがこれ以上強化されぬよう、情報の漏洩にはこれまで以上に気を配っているようです。住吉会訪問の際もそうでしたが、『誰が、どこで、何をしているのか』という情報が外部にほぼ出てこなくなりました。そこは六代目山口組のみならず、神戸山口組においても同じと言えるでしょう」(実話誌記者)

 既報の通り、中核組織をめぐり山健組をめぐり神戸山口組は揺れているが、その内実を掴むことも難しくなっている。今後、山口組の分裂問題はどのような局面を迎えていくのか。表面化していないだけで、水面下ではさまざまな攻防が繰り広げられているのかもしれない。
(文=山口組問題特別取材班)

 

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