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成果が出ない管理職がやめるべき3つの「がんばり」

新刊JP
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※画像はイメージ(新刊JPより)。

 「がんばり」や「熱意」「懸命さ」がかならずしも結果に結びつかないのが仕事の難しいところであり、おもしろいところでもある。


 もちろん、熱意をもって懸命に取り組むこと自体はすばらしいことだが、それが視野の狭さや意固地さ、過度な執着に結びついてしまうことがある。仕事が多くの同僚や関係者と一緒に作り上げる「合作」である以上、こうなると熱意や懸命さは空回りをはじめてしまう。特に管理職でありがちなことかもしれない。

 

■上司が「がんばる」と周りが疲弊する


 電通でクリエイティブディレクターとして活躍しながら高野山で真言密教を学び、阿闍梨の位を授かるという異色の経歴を持つ元井康夫氏は、著書『「がんばらない」という智恵~自分でできる働き方改革~』(辰巳出版刊)で“「がんばる」より「がんばらない」ほうがうまくいく”としている。


 一人でコツコツとがんばるのなら、問題はないが、えてしてこういう人ほど周囲の人にもがんばりを強いてしまうことになりやすい。特に、上司が一人でがんばっていると、部下としては先に帰りにくい。これが続けば、上司のがんばりによって全体が疲弊してしまうことになる。自分のがんばりが周りの人を苦しめてしまうこともありえるという点は、人を束ねる立場の人はわかっておくべきだろう。

 

■「何でも自分で」が仕事を苦しくする


 仕事をしていくなかで、ついついクセのようになってしまうのが、なんでもかんでも自分でやろうとする「抱え込み」だ。プレイヤーとして仕事ができた人ほど、上司になってから仕事を部下に任せることができない傾向があるとも言われる。


 だが、一人の人間がプレイヤーとして「旬」でいられる時期は限られているし、会社において、ある仕事が一人で成し遂げられたものかどうかには、あまり意味がない。


 やることなすことうまくいく時期があったとしても、その時期はいつか必ず終わる。そうなった時のために、衆知を頼ったり、今が旬のプレイヤーたちの後方支援にあたることを覚えておくのが、長く活躍するための条件なのだ。

 

■「こだわり」を手放そう


 チームや部署を束ね、仕事の全体を指揮する立場にいると、どうしてもプロジェクトの細部まで自分の思い通りにしたくなる。そうなると、自分の意見に異論があると、反論したり、シャットダウンして耳を塞いでしまいやすい。


 ただ、プロジェクトが発足した当初の自分のアイデアをそのまま実現することにこだわりすぎると、その仕事をよりよいものにする意見をはねつけてしまうことにもなる。「こだわり」は時として、仕事を邪魔してしまうものだ。


 仕事は生き物。だからこそ、最初に描いた完成形に執着するあまりに、それと相容れない意見に耳を貸さなかったりするのはつつしむべきだろう。



 ここで紹介したものは、どれも仕事熱心で、頑張り屋の人ほど陥りやすい。仕事に力を入れるのはいいことだが、力を抜くことで見えてくるものもある。本書を読むと、仕事の中での力の入れどころと、抜きどころがわかってくるはず。


 そして、本書は管理職だけではなく、すべてのビジネスパーソンに向けられている。がむしゃらに仕事に取り組むのではなく、組織や取引先、顧客など数々の関係者の間でしなやかに仕事をしていくために、大いに役立つ一冊だ。
(新刊JP編集部)


※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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