
新社会人の研修も本格化してきた6日、ネット上では2つのハラスメント用語が話題になっていた。「TELハラ」と「テクハラ」だ。
新入社員に電話応対をさせるのはTELハラ?
テレビ朝日系の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』は『「電話対応は新入社員の仕事」は”TELハラ”に賛否』を放送した(下記ツイート参照)。番組では、固定電話に慣れていない新社会人が電話応対のマナーの習得や、「新人の仕事として電話応対業務」をさせられることに抵抗感を持つケースが増えていることを伝えた。
本日4/6放送「『電話対応は新入社員の仕事』は”TELハラ”、に賛否」電話を受けた際にストレスを感じる人が66.3%に達しているそうです。
— 羽鳥慎一モーニングショー (@morningshow_tv) April 6, 2021
社会人第一歩として、電話応対マナーの習得は必須かなと思うのですが、皆さんはどうお考えでしょうか?#新入社員の皆さん#頑張ってくださいね pic.twitter.com/0q5JORaWks
デジタルネーティブ世代がZoomを扱えない上司にテクハラ?
一方、IT知識の高い社員が専門用語などを多用して、高慢な態度をとることに苦痛を感じる社員が増えているなどとして、日経新聞インターネット版は同日、記事『無自覚の「テクハラ」、部下でも加害者に』を掲載。新型コロナウイルス感染症拡大下で増加傾向にある企業内でのオンラインでのやり取りに関して、以下のように警鐘を鳴らしている。
「『先輩、会議用のZoom設定くらい1人でできないんですか。こんな簡単な操作で手間取って、よくこれまで仕事してきましたね』
デジタルネーティブ世代の新入社員にとって、こんな嫌みを言いたくなる場面もあるだろう。だがこうした言動は『テクノロジー・ハラスメント(テクハラ)』になりかねない」
Twitter上では、この2つのハラスメントに関して以下のように議論が沸騰している。TELハラに関しては自身の新入社員時代を振り返り同情する声があった一方、必須のスキルとして習得すべきだとの意見もあった。
「電話対応は新卒の時確かに苦戦しました。私の場合はバイトの際に一度も経験しなかったのもあり、電話の音が鳴るたびにビクビクしていた記憶があります。ただでさえ静かなオフィスで、自分の話している内容に注目されてしまいがちで本当に新卒の時は苦痛に感じていました」
「私も電話大嫌いだけと、いずれ誰か取らなきゃいけなくなって、自分が取る立場になる。今の私がそう。上の社員さん減っちゃって必然的に取る回数増えてる。ストレス感じるのは新人だろうと関係ないし。電話のならない部署ならまだしもなる部署に配属されたのなら嫌でも取ることになるから…」
一方、テクハラに関しては厳しい意見が目立った。
「テクハラって言うくらいだから技術者が一般職に向かって詰めるものだと思ってたら、Zoomの会議すら設定できん無能に文句言っただけなの草」
「現在の60代・70代世代による逆テクハラのせいで今日の日本は大きくITに遅れを取ったのだが…」
「テクハラって言うのは違うと思うぞ。そもそも、ついて行けてないんじゃないんですかね。じゃあ、その逆もしかりで、カミハラ(紙媒体ハラスメント)やローハラ(ローテクノロジーハラスメント)なんかもあると思うんですが」