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フジテレビ、女子アナ“集団ステマ”を隠蔽の疑い…宮澤智アナは報道番組キャスター

文=編集部
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フジテレビ(「Wikipedia」より)

「まさにフジテレビの悪い部分が出てしまったという印象です」(テレビ局関係者)

 14日付「文春オンライン」記事は、フジテレビの女子アナウンサー7名がステルスマーケティング行為、いわゆる「ステマ」を行っていると報じた。「文春」によれば、井上清華アナ、三上真奈アナ、宮澤智アナらは同じ人気美容室で無料でサービスを受け、その見返りに店のインスタグラムなどの写真に登場して宣伝活動に協力していたという。

「記事の早刷りが出回り始めた今日の昼過ぎ、ウチの局でも上層部が慌ててアナウンス部に指示して、全アナウンサーに聞き取り調査をしている模様ですが、どのキー局でも同じような動きが出ているのではないでしょうか。

 ただ、局内でタレント扱いされているフジの女子アナは、キー局のなかでもちょっと特殊。新人教育の内容でも、他局では当たり前のように行われているアナウンス技術指導や知識・倫理教育が行われていないものも少なくない。さすがに他局では、同様のケースはないと思いますよ。タレント気取りで笑顔でステマ写真に映っている彼女たちを見る限り、そもそも自分たちがマスコミの人間として重大な問題行為を行っているという認識すら抱いていないように感じます」(テレビ局関係者)

 また、フジでこうした問題が起きた背景について、別のテレビ局関係者はいう。

「宣伝行為の見返りに無料でサービスを受けるという習慣は、フジの女子アナ内で代々伝わっていた文化みたいなものなので、本人たちに罪の意識はなかったと思いますよ。

 ただ、彼女たちに同情の余地があるとすれば、フジではここ数年の低視聴率による業績悪化を受けて、以前と比べて局員の給与水準がぐっと抑えられているという点。キー局の女子アナといっても給料は普通の大企業の会社員並みで、世間がイメージするよりは低い。その一方、“日々テレビに映る”という職業柄、メンテナンスや住む場所、プライベートで着る服にも気を付けたりと、何かとお金がかかってしまう。そうしたなかで、ひと月に美容室代の数万円を浮かせられるとなれば、食いついてしまってもおかしくありません」

問われる放送局としての存在意義

 気になるのはフジの対応だが――。

「『文春』によれば、事態を把握したアナウンス室の野島卓部長が隠蔽工作を行い、さらにフジ広報が『ステマに該当する行為はない』と回答しているということですが、これはかなりマズイ。今の時代、ステマは準犯罪行為とみなされるので、ウチの局なら当該アナに対して一定期間の減給や懲戒処分、部署異動などの厳しい処分をして、自発的に局として発表までしているでしょう。

 フジは今、視聴率低迷と業績悪化で崖っぷちの状況。今年は22年続いた朝の情報番組『とくダネ!』を打ち切り、人気アナの永島優美をMCに据えた『めざまし8』を4月からスタートさせるなど、局をあげてテコ入れを図っているわけですが、放送法の外資規制違反に今回のステマ騒動と、たて続けにメガトン級の不祥事に見舞われ、“視聴率巻き返し”どころではなくなってきました」

 今回ステマに関与しているとして名前が挙がった3人は現在、以下のように報道・情報番組に出演している。

宮澤智アナ:『プライムオンラインTODAY』

・三上真奈アナ:『ノンストップ!』

・井上清華アナ:『めざましテレビ』

「もし本当にアナウンス室がステマを隠蔽していたとすれば、管轄する総務省が調査に乗り出してきてもおかしくない案件。放送局としての存在そのものが問われてくる」(テレビ局関係者)

 放送局として、なんらかの説明が求められているといえる。

BusinessJournal編集部

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