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負ければ“菅降ろし”必至…横浜市長選、菅首相も自民党議員もIR推進→反対に180度“転向”

文=編集部
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「首相官邸 HP」より

横浜市長選が終わったら、自民党総裁選をめぐる動きが本格化しますよ」――。

 こう話すのは自民党のベテラン議員だ。22日に投開票を控えた横浜市長選については本サイトでも8日の告示前の情勢について詳報したが、一番のポイントはカジノを含めたIR推進の旗振り役を務めてきた菅義偉首相が、「反対」を唱える小此木八郎元国家公安委員会を全面支援したことで保守分裂選挙となったことにある。

 菅首相以下、IR推進の立場だった自民党議員のほとんどが一転して小此木支援を打ち出したが、「目先の勝ちを拾いたいがための節操のなさ」が有権者の間で不信感を呼んでいるため、もし小此木氏が当選しなかった場合、お膝元の首長選挙で勝てなかった菅首相の権威は地に落ちる。現時点でも次期総裁選へのさや当てはすでに始まっており、候補者は横浜市長選の行方を固唾を飲んで見守っている。

二階幹事長「菅総裁を今すぐ代える意義は見つからない」と他派閥をけん制

 自民党の総裁任期は9月末に満了するため、それまでに総裁選を行う必要がある。菅首相は7月のテレビ番組で「総裁として出馬するというのは、時期が来ればそれは当然のことだろう」と出馬に意欲を示している。それを支えるように二階俊博幹事長も今月3日の記者会見で、「菅総裁を今すぐ代える意義は見つからない」と述べ、「しっかり続投していただきたいと思う声のほうが国民にも党内にも強いのではないか」との見方を示した。その上で、「現職が再選される可能性がきわめて強いという状況というのは誰もが承知している」として、「無投票再選」にするために他派閥を牽制した。全国紙政治部記者はこう解説する。

「二階幹事長はこの8月で在任期間が5年を超え、歴代で最長となりました。これだけで見れば偉業といえるでしょうが、自民党の金と選挙候補の公認権を握る最重要ポストを長期間独占されている他派閥の議員からすれば、さっさと交代してほしいのが本音。二階氏は永田町で有数の政治センスを持つといわれていますが、幹事長ポストがなくなれば、ただの老齢議員に変わりなく、求心力を失うという見方が自民党関係者の間で少なくない。二階氏もそこがわかっているから、自分を高く評価してくれる菅政権をできるだけ持続させようと、今から周囲を威圧しにかかっているということです」

高市早苗前総務相が出馬を表明、安倍前首相の支援をどれだけ受けられるかがカギ

 候補者をめぐっては、すでに高市早苗前総務相が10日発売の雑誌「文藝春秋」で出馬を表明した。高市氏は安倍晋三前首相と近い一方、菅首相とは総務相時代の2019年に発覚した、かんぽ生命保険の不正販売問題で菅首相と近い当時の総務事務次官を更迭したことで溝が深まったといわれている。立候補に必要な推薦人20人の確保が焦点となっており、安倍氏がどの程度支持するかがポイントとなりそうだ。

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