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グランフロント大阪がヤバすぎる?世界中から人が殺到の異常現象 知的創造拠点?

文=栗田シメイ/ライター
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–サービス産業の考え方が変わりつつあるということですね。

野村 情報化社会が進むほど、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションが、より重要になってくると思います。その時に、コミュニケーションの場がなければなりません。高名な大学教授がナレッジキャピタルに興味を持つのは、この点です。サービスを工学的に扱うサービス工学では、ロボットなどを研究するにしても目的は接客にあるので、研究室の奥深くに閉じこもっていては良い結果を出せません。消費者と接する中で開発や研究をしなければ、研究者も実感を得にくいという話を聞きます。さらに、ロジカルな発想を重視する技術者や理系の人だけではなく、アーティストやクリエーターなどの違う角度からの視点や感性も、優れた開発のためには必要となってくるでしょう。それは単純なデザインやコラボレーションという部分的なことではなく、根本的な考え方やアイデアといった部分も含めてです。

–最後に、今後の商業施設の展望を聞かせてください。

野村 知的創造に限らず、さまざまな形態が生まれてくるでしょう。空間、体験、コミュニティ、ショッピングの4軸に“人が交流する施設”として話題を集めた、「三井ショッピングパーク ららぽーと富士見」も商業施設の一つの未来形だと思います。今まで大学や企業の研究所が単体で行ってきた研究・開発が、今後はコラボレーションやオープンイノベーションといった“他者との協考”によるものへ移行する動きが強まると思います。そうなってくると、知的創造が生み出す価値は高まっていくはずです。業態は違いますが、東京・新宿の「ロボットレストラン」が爆発的な人気を誇っている例を見ると、アイデアと差別化という点にビジネスのヒントが詰まっているのではないでしょうか。
(文=栗田シメイ/ライター)

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