「東京都内には約2500軒のホテル・宿泊施設があります。『ミシュラン』の15年版には、このうち232施設が選ばれています。およそ1割ですね。ホテル龍名館東京は2ツ星の評価。ホテルメトロポリタン丸の内や東京マリオットホテルと同格ですね。今回は、昨年夏にお茶の水にリニューアルオープンした『龍名館お茶の水本店』も同時掲載となりました。こちらは3ツ星評価。老舗の完全復活です」(ホテル業界関係者)
世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」では、「外国人に人気のホテルと旅館2014」でホテル部門14位に選ばれている。ちなみに同サイト上で龍名館をチェックしてみると、872件の口コミの評価が寄せられていた。そのうち「とても良い」が586件(67%)、「良い」が254件(29%)と、実に96%が高く評価していた。「熟睡できた」「東京駅近くの居心地いいホテル」「駅近の便利で綺麗なホテル」など、立地の良さ、睡眠環境の良さ、居住性の良さを挙げる声が並ぶ。
開業から6年でリピーターも増え、今では「知る人ぞ知るホテル」となったわけだが、ホテル業界は浮き沈みが激しいだけに、常にさまざまな面でのリニューアルが欠かせない。今後の課題は何か。
「龍名館のブランディング強化を図っていきたいですね。販売、広告の露出先の整理をすることで、ホテルのポジショニングを明確に打ち出していくことが必要だと思っています。IT投資や、スタッフの言語力強化をはじめとする人材育成も欠かせません。あとはなんといっても顧客管理の徹底ですね。お客様が何を求めていらっしゃるのか。スタッフを通じて得た情報を管理することで、お客様それぞれに向けたサービスを可能にしていきたいですね」(濱田氏)
同ホテルに年間100日宿泊するという“ロイヤルカスタマー”も少なくない。それだけ使い勝手がいいということだろう。施設の快適さとスタッフのおもてなし力により、大型ホテルにはない居心地のよさを徹底追求することで、さらなる飛躍を期待したい。
(文=編集部)