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日本郵便、捨て身の逆襲 物流戦争勃発、ヤマトと佐川を圧倒か
セブン-イレブン・ジャパン(約1万8009店)とヤマトHDは良好な関係にある。セブンの店舗で取り扱う宅配便はヤマトのみである。ローソンは宅配便2位の佐川急便を抱えるSGHDと提携。6月に設立した合弁会社SGローソンで小口宅配を展開する。
セブン&アイは独自路線
セブンは、楽天のスキームに乗らない。自社で進めるオムニ戦略(リアル店舗とネットの融合)があるからだ。セブンを傘下に持つセブン&アイHDは11月1日、グループのサイトを統合したオムニチャネル通販サービス「omni7」をスタートさせる。omni7に統合されるのはセブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂、そごう・西武、ロフト、赤ちゃん本舗、セブンネットショッピング、セブン&アイ・フードシステム、セブンカルチャーネットワーク。
Omni7では各サイトの顧客IDを統合。それぞれのサイトに登録していた顧客は、omni7から各サイトで販売する180万点の商品を直接、購入できるようになる。購入商品はセブンやイトーヨーカ堂など全国約1万8000店のグループ企業の店舗で受け取れる。店舗への配送はヤマトHDが担う。コンビニで受け取る場合、送料は無料となる。オムニチャネル戦略を進めるセブン&アイHDは、今やネット通販業者だ。
アマゾンと楽天、セブン&アイHD。物流の日本郵便、ヤマトHD、SGHD。コンビニのセブン、ローソン、ファミマ。配送サービスの組み合わせは、かなり捻じれている。日本郵便が仕掛けたことにより、大規模な合従連衡が起こる可能性も高い。
(文=編集部)
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