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音楽と食欲の意外な関係
ところで、フレンチレストランで出されるお皿の上の料理の量はあまり多くないにもかかわらず、大満足で店を後にできるのを不思議に思ったことはありませんか。その理由のひとつとして、BGM効果があるそうです。米ロヨラ大学のロナルド・ミリマン教授の研究によると、「音楽で食欲をコントロールできる」と検証されており、高級フレンチレストランに流れているクラシック音楽のような、静かでゆっくりとした音楽は、少ない量であっても満腹感を与える効果があるそうです。しかも結果的に、痩せる体質に結びつくともいわれています。反対に、たとえばロックのようなテンポが速い音楽を聞いていると、口の中に食物を入れるのが早くなり、その結果、食欲が増し、早食いになって太る体質になってしまうそうです。
それだけではなく、英オックスフォード大学のチャールズ・スペンス博士の研究では、食べている時に聞いている音の高さによって甘さの感覚が変わることが明らかになりました。同じチョコレートを使った実験では、ヴァイオリンやフルートのような高い音を聞きながら食べると甘めに感じ、チェロのような低い音を聞くと苦めに感じるそうです。つまり、チャイコフスキーの『ヴァイオリン協奏曲』や、モーツァルトの『フルート協奏曲』を聞きながらお菓子を食べれば、甘味を強く感じるため少量でも満足でき、ダイエットにはお勧めいうことになります。
こんな話をしていると、ワインソムリエならぬ“BGMソムリエ”がいてもいいのではないかと思いますし、“音楽ダイエット法”もできるような気がします。
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UPDATE:11:30