日本ではマスク不足やトイレットペーパーの爆買いが流行っているが、アメリカではトンデモナイモノが売れているようだ。全米ライフル協会(NRA)が運営するウェブニュースサイト「AMERICAN RIFLEMAN」は5日、『Coronavirus Fears Spur Sales of Ammo & Survival Gear』と題する記事を公開した。同記事は新型コロナウイルス感染症の拡大に備えて、弾薬の購入量が急増していると伝えている。
同記事によると、オンライン弾薬小売業者Widenerの弾薬販売サイトでは、2月23日から25日までの間、サイトトラフィックが前年比で99.7%増、売上が2倍になったという。州別の注文増加割合はミシガン州566%増、コネチカット州390%増、フロリダ州383%増、ケンタッキー州304%増、ニュージャージー州241%増となっているという。
特に売れているのは、日本の陸上自衛隊のライフルなどでも使用されている口径5.56ミリNATO(北大西洋条約機構)標準弾で2036%増、大型拳銃弾の45口径CAP弾は195%増、一般的な拳銃弾9ミリパラベラム弾が110%増だという。
ニューヨークに駐在経験のある全国紙記者は話す。
「2001年9月11日の同時多発テロ以来、アメリカでは何かあると非常食やガソリンと合わせて、弾薬が売れます。新型インフルエンザが流行した際も、弾薬が売れました。まさか、ウイルス兵器に感染したゾンビが襲ってくるわけでもないでしょうが、とにかく社会の統制がとれなくなる危険性がみられると、武装し始める傾向にあるのが米国人です。ソースがNRAですから、PRも入っているのでしょう。ただこういう煽り方をした末に、今後、感染の疑いがある人が撃たれるような事態にならなければよいなとは思っています」
(文=編集部)