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フマキラーは創業家による自社株取得などで徹底抗戦。10年6月には、エステーが敵対的買収を防ぐホワイトナイト(白馬の騎士)として、フマキラーの第三者割当増資(約16億円)を引き受け、15.1%を保有し、筆頭株主に躍り出た。これで勝負がついた。11年2月、アースは保有しているフマキラー株をエステーに売却して手を引いた。激しい攻防の末に、漁夫の利を得たのはエステーだった。
今年1月、エステーとフマキラー、衣料用洗剤のNSファーファ・ジャパン(旧社名・ニッサン石鹸)は資本業務提携を結んだ。エステーは2社の筆頭株主となり、新しい商品を開発して海外向けの販売を強化する。当時社長を兼務していた鈴木氏は「(3社の提携で)新しい化学反応(が起こること)を期待している」と、独特の言い回しで3社連合の狙いを説明している。
3社の提携の効率をアップするミッションを託されたのが新社長の米田氏だ。だが、米田氏はCFSとスギの社長時代には結果を出したとは言い難い。鈴木会長の期待が大きいだけに、その反動も大きいことが懸念される。
何はともあれ、スカウトしてきた社長を期待の「新製品」と呼ぶ鈴木喬氏はユニークな経営者である。
(文=編集部)
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