この連載企画『だから直接聞いてみた for ビジネス』では、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問(?)を、当事者である企業さんに直撃取材して解決します。今回は林賢一氏が、貸し会議室で注文できるメニューに関する謎に迫ります。
【ご回答いただいた企業】
喫茶室ルノアール新宿区役所横店
筆者は、映画に関する批評やレビューのメルマガ「僕らのモテるための映画聖典」を毎週配信している。その宣伝のために毎週Podcastを収録している。
収録といっても大層なことではない。メルマガ執筆陣数人で喋った音声をiPhoneで録音して、PCで編集。その後、音楽をつけてインターネットにアップするわけだが、いつも困るのはその収録場所だ。
メルマガといっても、映画好きの仲間だけで運営しており、事務所があるわけではなく、深夜であれば静かな居酒屋で収録したり、毎週流れ者のようにさまざまな場所を渡り歩いて収録している。
頻度が高い収録場所は、喫茶店併設の貸し会議室だ。今までに新宿、渋谷を中心として東京都内のかなりの数の貸し会議室を使った。貸し会議室を使うと、その喫茶店のメニューを注文することになるが、そのメニューが通常店舗とは違うことが多い。
たとえば、僕らはビールを飲みながらリラックスして収録することを好むが、貸し会議室メニューにはビールがないことがほとんどだ。扉を開けたすぐそこの喫茶店ではビールが提供されているにもかかわらず、である。
なぜなのだろうか。うーん、気になる。そこで、喫茶室ルノアール新宿区役所横店に直接聞いてみた。
ビールを飲めないのはなぜ?
「貸し会議室でビールを注文できないのはなぜですか」
担当者 店舗によって、貸し会議室のメニューは変わってきます。当店では、部屋数が多いということもあって、置いていない商品もございます。当店では、ビールなどはメニューにございません。ほかの店舗でしたら、用意している店舗があるかもしれません。
–部屋数が多いと、なぜ提供できないのでしょうか。
担当者 部屋が多い場合、ご提供に時間のかかる商品はできるだけ使っていないという理由もございます。
–ビールは提供までにさほど時間がかからないと思うのですが。
担当者 ビールについては、酔っ払って器物破損などにつながるおそれがあるので、店舗スタッフから見えないところでの事故を防止するためにアルコールを提供していません。