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都道府県別中途退学者数のワースト3は以下の通り。
・都道府県別中途退学者数:大阪府4725人、東京都4543人、神奈川県3452人
・中途退学率:高知県1.9%、鹿児島県1.9%、茨城県1.8%、沖縄県1.8%
小中学校は義務教育で退学がないことを考えれば、高校の退学者のなかには、不登校から退学に至っているケースも多く含まれると推測される。従って、高校の不登校者数(約5万人)は中学校(約9万8000人)の半数程度となっているものの、高校の中途退学者(約4万9000人)が不登校者数と同程度いることを考えれば、高校でドロップアウトしている生徒数は中学校と同等程度はいるものと推測される。
さて、もっとも深刻な事態である自殺した生徒数は214人(前年度232人)で、内訳は小学校4人(同7人)、中学校56人(同54人)、高校154人(同171人)となっている。生徒の自殺は1979年度の380人をピークに05年度には103人にまで減少した。しかし、近年では再び増加が著しく、13年度には240人にまで増加、その後も200人超の水準が続いている。自殺した生徒が置かれていた状況として「いじめの問題」があった生徒は9人(同5人)としている。
中学、高校という時代の若者が難しいのは、自らも通過してきたので、多少はわかるつもりだ。少子化だからというのではなく、いつの時代でも若い世代が希望を持って生きていける時代を作るのは大人の責任と義務だろう。
(文=鷲尾香一/ジャーナリスト)
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