不登校
暴力行為やいじめという問題による発生が多く見られるのが、不登校問題だ。不登校問題の現状はどのようになっているのか。
小・中学校における、長期欠席者数は、19万4933人(同18万5051人)と1万人近く増加した。内訳は小学校6万3089 人(同5万7862 人)、中学校13万1844 人(同12万7189 人)。
このうち、不登校者数は12万6009人(同12万2897人)であり、内訳は小学校2万7581 人(同2万5864 人)、中学校9万8428 人(同9万7033 人)となっている。不登校者の全体に占める割合は、小学校で0.42%(同0.39%)、中学校で2.83%(同2.76%)、小中学校全体では1.26%(同1.21%)となっている。つまり、中学校では100人に約3人、全体では100人に約1人の割合で不登校になっているということだ。
では、小中学校の都道府県別の不登校者数はどうか。ワースト3は以下のようになっている。
・小学校:東京都2782人、神奈川県2338人、愛知県2208人
・1000人当たりの不登校者数:沖縄県5.7人、静岡県5.4人、島根県5.4人
・中学校:東京都8852人、大阪府7934人、 愛知県7084人
・1000人当たりの不登校者数:宮城県35.3人、高知県34.8人、沖縄県33.0人
これでわかるように、不登校者は中学生になると小学生の約3倍に急増している。高校における長期欠席者数は、7万9207人(同8万613人)と前年度並みとなっている。このうち、不登校者数は4万9591人(同5万3156人)であり、若干の減少が見られる。不登校者の全体に対する割合は1.49%(同1.59%)だ。
高校における都道府県別不登校者数のワースト3は以下の通りだ。
・不登校者数:大阪府6603人、東京都4515人、神奈川県3646人
・1000人当たりの不登校生徒数:大阪府27.9人、沖縄県27.8人、滋賀県23.4人
中途退学
では、高校における中途退学者数はどの程度かといえば、4万9001人(同5万3391人)となっており、中途退学者の在籍者数に占める割合は1.40%(同1.52%)だ。