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マックV字回復の立役者が苦境ファミマ電撃入社、再建図る…親会社・伊藤忠が経営刷新

文=編集部
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ファミリーマートの店舗

 日本マクドナルドホールディングス(HD)の業績をV字回復に導いた足立光氏が、ファミリーマートのCMO(チーフマーケティングオフィサー)に就任する。ファミマはマーケティングを統括するCMOを新設し、足立氏を招聘する。10月1日付の組織改編に合わせて人事を発令する。CMOは役員級のポストで、CFO(最高財務責任者)などと同様に社長直轄となる。

 足立氏の仕事は、ファミマ・ブランドの再構築という難問の答えを出すことだ。コンビニエンスストア大手3社のなかで、ファミマの既存店売り上げのダウンが最も大きい。合併に次ぐ合併の後遺症もある。CMOを置くのは、大手コンビニエンスストアでは初めてのことだ。

 足立氏はマーケティングのプロを多数輩出させている米日用品大手プロクター&ギャンブル(P&G)ジャパンの出身。15年、日本マクドナルド上席執行役員マーケティング本部長に招かれ、「裏メニュー」や「ポケモンGO」とのコラボで日本マクドナルドを蘇らせた。100円追加するとパティ(肉)が2倍になる“夜マック”も足立氏のアイデアである。

「同じ仕事を3年以上続けてはいけない」という自らのポリシーを守って18年、退社。現在は「ポケモンGO」などゲームを開発・配信する米ナイアンティックのシニアディレクターを務めている。

 ファミマは10月1日付組織改編では、広報体制の強化など喫緊の課題にも対応する予定だ。ファミマが伊藤忠商事の完全子会社になれば、伊藤忠が直接、広報部門のテコ入れに乗り出すことが予想される。商社業界最強と呼ばれるようになった伊藤忠の広報部隊が、いかにしてファミマの広報戦略を刷新するかも見ものである。

BusinessJournal編集部

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